薬剤師の復職支援 公開日:2015.05.15更新日:2023.05.30 薬剤師の復職支援

出産・育児などで仕事の現場から離れていた薬剤師さん。「復職したいけれど、仕事と育児を両立できるかしら?」「お休みが長かったから、知識が古くなっていないか心配」など、さまざまな不安があるでしょう。そんな不安を一つずつ解消するための、復職支援コンテンツです。

Vol.2 薬・保険の知識に自信はないけど復職したい! 勉強法は?

月単位で新薬が出てきたり、調剤報酬や薬価の改定、保険の見直しが行われたりと、薬剤師に必要な知識は常に変遷しています。出産などで一度現場を離れた薬剤師さんも、いずれ復職するつもりなら最新の情報を少しずつ勉強しておくとよいでしょう。復職が実際に決まった場合も、不安材料が減っていれば働きやすくなるかもしれません。

育児休業中の調剤報酬、保険制度の変遷をチェック

2014年に後発医薬品の調剤報酬改定、在宅医療の診療報酬の改定、難病医療費助成制度の改正が行われ、医療に関する諸制度の変更や複雑化が進んでいます。またOTC医薬品は第1類医薬品の薬剤師による対面販売、文書での説明、販売記録が必須となり、インターネット販売のルール改正などもありました。復職を目指すなら、これらのことを押さえておきたいですね。
 
このような情報は、薬剤師会に入会すると手に入れやすくなります。会誌が頒布されるほか、講習会の受講が可能になったり、専門書が会員価格で購入できるなどのメリットもあります。

生涯学習支援システム「JPALS」

短波放送やインターネットを活用して勉強する方法も。なかでも、インターネットで日本薬剤師会が主催する生涯学習支援システム「JPALS」はポートフォリオシステム、e-ラーニングなどがあり、自分のレベルに合わせて勉強ができます(※日本薬剤師会会員は無料、非会員は有料)。

教育・研修制度のある職場を探すには?

希望する職場に研修制度はあるか、医師との関係性はどうか、などの情報を詳しく知るには、マイナビ薬剤師のコンサルタントに相談することも有効です。個人では調べにくい情報――たとえば「ブランクがある薬剤師のために充実した研修や時短制度がある」「昨年度は3人の薬剤師が育休から復帰して働いている」などの具体的な情報を得やすくなります。

復職後も積極的な姿勢を忘れずに

薬歴(電子薬歴含む)の記載方法など、仕事を始めてからでなければ学べない業務もあります。新しい職場での仕事の進め方やルールに慣れるまでは、先輩薬剤師のサポートが必要なこともあるでしょう。復職後は業務に必要な知識を積極的に学ぶ姿勢を持ちたいですね。

 

【参考】

日本薬剤師会

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