ビューティー

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薬剤師兼美容家として活動する花田真理さんが、「薬剤師として知っておきたい美容の知識」「手軽にできるヘアアレンジ」など、“薬剤師と美容”をテーマに語るコラムです。

vol.10 まつげエクステの危険性について知っておこう

まつげエクステンションは近年手軽にできる美容施術として幅広い年代に人気です。
施術を受けたことがあるという女性の方も多いのではないでしょうか?
しかし、人気が高まるにつれ、まつげエクステンションのトラブルが増加しています。
まつげエクステンションのトラブルは目に関わるものが多く、なかには深刻な症状になる場合もあります。これらのトラブルで薬局に受診される患者さんがいることを踏まえ、今回はまつげエクステンションに関する知識を紹介します。

まつげエクステンションとは?
まつげエクステンションとは、まつげに類似した人工毛をグルー(接着剤)でまつげに装着する施術のことをいいます。まつげを増やし、目元がぱっちりして見えるため、若い女性を中心に利用者が増えています。
人工毛はまつげの生え際から1~2mmほど離して装着します。まぶたや目の粘膜に人工毛がつかないようにすることが基本的な装着方法です。一度装着すると2週間~1ヶ月程度、人工毛を装着したままで過ごすことができます。

近年におけるまつげエクステンションの危害状況
国民生活センターでは 2010 年 に「まつ毛エクステンションの危害」という報告を公表し、消費者庁に危害の未然防止・拡大防止を要望しています。これを受けた消費者庁は、厚生労働省に危害防止の更なる徹底を要請し、まつげエクステンションの施術に関わる安全性の確保などについての検討が行われています。
PIO-NET(パイオネット:全国消費生活情報ネットワーク・システム)には、2010 年度以降まつげエクステンションの施術を受けたことによる、目の異変などの危害情報が599 件寄せられています。この情報は、毎年 100 件以上で推移しているそうです。
また、「危害」までいかなくても、独立行政法人国民生活センターが過去1年間にまつげエクステンションの施術を受けた10代~50代の女性1,000人に対しアンケート調査を行ったところ、4人に1人が目やその周辺に異変や違和感を経験していたそうです。

症状について
まつげエクステンションの危害で起こる症状には、下記のようなものが多く報告されています。

  • 目の痛み
  • 目の充血
  • 目のかゆみ
  • 目の乾燥
  • まぶたの腫れ
  • まぶたのかぶれ
  • まつげが異常に抜ける
  • 目やにが出る

など…
 
上記のような症状が1つだけ出る場合もあれば、「目がかゆくてまぶたが腫れている」などのように2つ3つと合わせて症状が出る場合もあります。
体質によって異なる点もあるので、必ずこの症状が起こるというわけではありません。

危害が発生する原因について
危害が発生する原因はいくつかあります。
まつげエクステンションは美容行為であるため、施術者には美容師免許が必要ですが、数あるサロンの中には美容師免許を持たないスタッフが施術しているところがあります。
これは美容師法違反であり、2013 年に検挙事件数が大きく増えています。検挙が増えたからといってすべての違法サロンが検挙されているとは考えにくく、現在でもそのようなサロンは存在するでしょう。このようなサロンの場合は、施術者の知識や技術が不足していることがあります。
その他、お客さんへのカウンセリング不足も原因の一つになります。
また、施術者が無免許であること以外の大きな原因として考えられるのは「グルー」です。次回はグルーによって引き起こされる危害や、グルーの成分について詳しくお話ししたいと思います。

花田 真理(はなだ まり)

大学卒業後、調剤薬局に勤務、その後化粧品業界へ転職し、薬事・商品研究開発・総括製造販売責任者等の業務に携わる。現在は、自身のブランド(化粧品「MarryMemory」、ハーブティー「Doctor&Pharma」)を立ち上げ、薬剤師兼美容家として活動中。

Doctor&Pharma:http://www.doctor-and-pharma.co.jp/

花田 真理(はなだ まり)

大学卒業後、調剤薬局に勤務、その後化粧品業界へ転職し、薬事・商品研究開発・総括製造販売責任者等の業務に携わる。現在は、自身のブランド(化粧品「MarryMemory」、ハーブティー「Doctor&Pharma」)を立ち上げ、薬剤師兼美容家として活動中。

Doctor&Pharma:http://www.doctor-and-pharma.co.jp/

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