映画・ドラマ

公開日:2021.10.06 映画・ドラマ

毎クールさまざまな新作が登場する医療系ドラマ。昨年には薬剤師が主役に据えられた『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』が話題になりましたが、今回は少し意外な(?)職種にもスポットが当たっています。2021年10月にスタートする秋の新ドラマの中から要チェックの医療系2作をご紹介します。

『ドクターX』『ラジエーションハウス』人気医療ドラマの新作が2021年秋放送!

この秋注目の医療ドラマは、人気シリーズの新作『ドクターX~外科医・大門未知子~』と『ラジエーションハウスII~放射線科の診断レポート~』です。シリーズの魅力そのままに、新たに加わった新作ならではの見どころを解説します。

『ドクターX~外科医・大門未知子~』

 
日本にパワーを注入!あの“失敗しない女”が満を持して復活

 

「私、失敗しないので」という名ゼリフでおなじみの、米倉涼子さん演じる異色の天才外科医・大門未知子。『ドクターX』は、大門未知子が外科医の本分である手術や治療を成し遂げるため、病院組織で数々の騒動を巻き起こしながらも、一切の妥協を許さず突き進む姿を描いた爽快な国民的人気ドラマです。2012年のドラマ誕生から10年目の今秋、2年ぶりの最新作となるシリーズ第7弾に突入します。

 

東帝大に舞い戻った未知子の前に立ちはだかる最強の敵とは?

 

パンデミックにより世界中で医療崩壊が起こる中、東帝大は感染症と内科診療を優先し、不要不急の外科手術は延期する方針を決定。かつて花形であった外科は別棟の分院へ追いやられ、メスを使わない「ケミカルサージェリー」を推進する内科が台頭し、病院を牛耳ろうとしていました。ここで暗躍しているのが内科部長の蜂須賀隆太郎(野村萬斎)。院長代理を兼任する元外科医であり、超が付くほどの完璧主義者という曲者だったのです。

 


画像提供:テレビ朝日

 

感染危機と新たな権力闘争が渦巻く東帝大に舞い戻った未知子は、まるで戦場のように疲弊しきった現場でも怯むことなく、確実に目の前の命を救おうと自分の行くべき道を突き進みます。一方、未知子のオペを目の当たりにした蜂須賀は、内科が推進する実験的先進医療の片棒を彼女に担がせようとするのですが……。

はたして未知子はこの2年、どこで何をしていたのか? そして、蜂須賀との闘いはどこへ着地するのか――。最新シリーズの鍵を握る対立構造に注目です。

 

ドクターXファミリー再集結!

 

『ドクターX』は連続ドラマでありながら1話単位でも楽しめることから、初めて観る人にもおすすめ。観る人を引き込むストーリーや随所に挟まれる時事ネタも見逃せませんが、最大の魅力は何と言っても唯一無二の個性と実力を誇る登場人物たちではないでしょうか。

 


画像提供:テレビ朝日

 

未知子や蜂須賀から目が離せないのはもちろん、未知子が所属する神原名医紹介所の仲間である城之内博美(内田有紀)や未知子の師匠で所長でもある神原晶(岸部一徳)、縦社会の医局で「御意軍団」を形成する外科医の海老名敬(遠藤憲一)や加地秀樹(勝村政信)、そして前作のラストで院長の座を奪われた外科分院長・蛭間重勝(西田敏行)らの動向に、今回も期待が高まります。

 


「撮影初日から決めゼリフを言えて気持ちよかった」という米倉涼子さんと、「来たー!あれだ!!」と受け止めたという野村萬斎さん。すでに息もピッタリ。(画像提供:テレビ朝日)

 

<キャストのメッセージ>
米倉涼子さん(大門未知子役)

コロナ禍でおうち時間が増えて、動画配信などで『ドクターX』を見返してくださった方がたくさんいらしたようで、「面白かったです!」と声をかけてもらえたのがすごくうれしかったです。そんな中、「ぜひ、もう一度」という私たちドクターXファミリーの願いがかなって実現した最新シリーズなので、そのパワーがそれぞれの立場で頑張ってくれている皆さんに届いたらいいなと思っています。

野村萬斎さん(蜂須賀隆太郎役)
いまだ決定打のないコロナ禍の今、パンデミックと向き合う蜂須賀という役は結構な大役だと感じています。敵役でありながら、内科医としては常に真剣で医道というものに真っすぐな信念を持っている人なので、いつものボスキャラとは一味違った人物像になるのではないかと思います。今回は医療現場の現状にメスを入れるシリーズ。ぜひ、最後まで見届けていただきたいです。

 

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『ラジエーションハウスII ~放射線科の診断レポート~』

 

型破りな方法で病気の原因を探る!天才放射線技師が2年ぶりの帰国

 

『ラジエーションハウス』は、現在も『グランドジャンプ』(集英社)で連載が続く同名コミックが原作であり、テレビドラマ史上初めて放射線技師(診療放射線技師)を主役に描いたことでも話題になった作品です。2019年4月期の月9ドラマとして放送され、6月の終了直後から続編を待望する声が上がっていましたが、今秋同枠でパワーアップしたシーズンⅡの放送が決定しました。

 

写真には必ず真実が写る!チーム“ラジハ”が視えない病を診つけ出す

 

五十嵐唯織(窪田正孝)は、アメリカで最も権威ある放射線科医・ピレス教授から才能を認められた放射線技師。医師免許も取得済みですが、ある理由により封印しています。ずっと思いを寄せていた幼なじみの甘春杏(本田翼)が放射線科医として勤務する、甘春総合病院に入ると天才的な読影能力を発揮。
 
新人放射線技師の広瀬裕乃(広瀬アリス)や放射線技師長の小野寺俊夫(遠藤憲一)ら、ラジエーションハウスの仲間たちと力を合わせ、数々の患者の命を救ってきました。シーズンⅡは、ピレス教授から人工知能を使った読影補助ソフトの開発プロジェクトに誘われて渡米していた唯織が、2年ぶりに帰国したところから始まります。

 


「またあのにぎやかな仲間たちに会えるのが楽しみ」だったのと同時に「台本のページをめくるたび、専門用語の長セリフがないかヒヤヒヤした」と語る窪田正孝さん。(画像提供:フジテレビ)

 

甘春総合病院への復帰を望んでいた唯織ですが、大森渚院長(和久井映見)の後を引き継いだ新院長が合理化を推し進め、読影はすべて外部の遠隔画像診断センターに委託されていました。それに伴いラジエーションハウスの規模は縮小され、黒羽たまき(山口紗弥加)、軒下吾郎(浜野謙太)、威能圭(丸山智己)、悠木倫(矢野聖人)は別の病院などに転職していき、チーム“ラジハ”はバラバラになってしまったのです。
 
そうしたある日、ヴァイオリニスト・宝生真凛(田中みな実)がリサイタル中に倒れ、小野寺は「認知症予備軍」と診断され、杏は写真家の菊島亨(イッセー尾形)の娘が苦しんでいるところに遭遇し……というように、同時多発的に物語が走り出します。そのうねりの中で、唯織はどう振る舞うのでしょうか。必見です。

 

掟破りの放射線技師が見せる執念

 

「五十嵐唯織という男は、医学以外のことに関してなかなかのポンコツ」と、自らが演じる役柄の印象を表現する窪田正孝さん。「彼の患者への思い、病気を見つける執念はすさまじいもの」とも語っています。医学界の従来のルールや型にはまらない掟破りともいえる方法で病気の原因を探るその姿が、本作の見どころの一つとなっているのは間違いありません。
 
この秋に帰ってくる人気医療ドラマの二大シリーズを紹介しました。「楽しみにしていた」という方にも「初めて見る」という方にもおすすめの作品です。10月上旬が初回放送ですので、お見逃しなく。

 

文:中澤仁美(ナレッジリング)

 

 

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