薬剤師のためのお役立ちコラム 公開日:2017.05.23更新日:2017.05.25 薬剤師のためのお役立ちコラム

電子薬歴入力は簡潔・短縮を意識しよう! 効率化を進めるポイント

効率よく、誰が見てもわかりやすい電子薬歴の入力をするには

調剤と服薬指導に追われ、書く時間を確保するのが難しい薬歴。日常業務に追われるなかで、まとまった時間を定期的に確保するのは難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。薬歴はまとめて書くのが理想ですが、できるだけ作業時間を短縮するための工夫も必要です。電子薬歴入力を手助けする便利なアプリを紹介しましょう。

紙薬歴でも電子薬歴でも薬歴を書く目的は同じ

電子薬歴の登場により、紙薬歴から電子薬歴への変更が進んでいます。記録方法が異なっても、薬歴を書く目的は「患者さんの服薬管理」と「薬局内の薬剤師への情報共有」であることに変わりはありません。

 

特に電子薬歴でSOAP形式を用いて薬歴を記載する場合には気をつけなければなりません。というのも、電子薬歴は紙薬歴よりも文字を書くことの負担が軽いため、ついつい冗長になりがちだからです。
電子薬歴でSOAP形式を用いて薬歴を記載する場合、ストーリー立てて患者さんから聞いたことをすべて記入しようとしたり、文字数を増やすように装飾して記入したりする薬剤師もいますが、これはおすすめできません。重要な部分がわからないばかりか、これではいくら時間があっても足りなくなるからです。薬歴を書く目的をハッキリと認識し、要点を簡潔に記載しましょう。

電子薬歴ならクリップボード系アプリを活用する

紙薬歴であれば、漢字の使用を減らしたり略語を使用したりすることで時間短縮を行うのが一般的ですが、電子薬歴に変わったことで、余計な手間を感じている人もいるかもしれません。
デジタルへの入力では、その手間をいかに減らすかが効率化のカギとなります。例えば、辞書登録を使って、よく使う単語を表示する方法も一つの手。「こ」と入力すると「コンプライアンス良好」と表示されると、手間は省けるでしょう。ただし、こうした辞書登録には難点もあります。「この患者さんは……」と入力したいのに「コンプライアンス良好の患者さんは……」と表示されてしまっては面倒です。辞書登録数が増えるにつれ、不要な変換に煩わしさを感じる場面も増えるでしょう。

そこでおすすめなのがクリップボードアプリの活用です。クリップボードアプリには色んな種類がありますが、OSがWindowsのパソコンやタブレットであれば「Clibor」がおすすめ。普段よく使うフレーズを定型文として登録しておけば、いつでも好きなときにショートカットキーで呼び出せます。操作も簡単で定型文も複数登録が可能、さらに定型文の検索やグループ分けもできるなど、設定の自由度も高いのが特徴です。よく使うフレーズはもちろん、「血圧:、体温:、SPO2:」など薬歴に毎回手入力していた数値入力のフォーマットなど定型化できる部分をCliborで定型文として登録しておけば、毎回手入力する手間が省けるため、かなりの時間短縮が期待できます。

かかりつけ薬剤師注目のアプリ! 「kusudama(薬玉)」

他のスタッフがパソコンを使用していて、すぐに薬歴を見れなかったり、入力できなかったりして、困ったことはありませんか? そんな課題を解消すべく、医療システムなどを開発する株式会社ズーがタブレット端末向けアプリ「kusudama(薬玉)」を2016年4月に発売しました。「kusudama(薬玉)」はタブレット端末を利用して、複数の薬剤師が都合の良いタイミングで薬歴入力ができるアプリです。

空いた時間を活用してすぐに薬歴を入力でき、情報をまとめられるだけでなく、かかりつけ薬剤師として患者さんの服薬指導にあたる場合、これまでの履歴や特記事項などを見たいときにすぐに見られるというメリットもあります。薬歴だけではなく、処方せん入力やピッキング、監査、会計など一連の薬局業務すべてに対応しているため、投薬カウンターがいっぱいのときでも患者さんを待たせることなく対応することが可能です。

ただし、「kusudama(薬玉)」は調剤レセコンシステムと連携したタブレットアプリであるため、レセコン端末との連動が前提となっています。つまりレセコン端末も「kusudama(薬玉)」に適合するものを選ぶ必要があるため、薬局によっては使いづらい場合があるかもしれません。とはいえ今後、かかりつけ薬剤師としての活動を支えるためには、作業効率化も大きな課題となります。経費はかかりますが、導入に向け、薬局内で検討してみてもいいかもしれません。

まずは「薬歴を書く目的」を明確に

紙薬歴でも電子薬歴でも、薬歴を書く目的は同じです。この目的をしっかりと共有できていないと、“長文を書かない薬剤師は悪”のような錯誤が生じてしまいます。その結果、一人の薬剤師が長時間にわたってパソコンを占領してしまったり、せっかく記載した薬歴の要点が伝わらなかったりと、悪循環を引き起こしてしまうことも。
電子薬歴は便利なアプリを活用することで、記入時間の短縮につながります。日常業務の負担を軽減するためにも、可能な部分から記載の省力化を進めてみましょう。

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