薬剤師に栄養学の研修を‐社会保障制度改革で提言
政府の経済財政諮問会議は20日、2019年度予算編成に向けた社会保障制度改革と当面の重点事項をテーマに議論した。民間議員は、市町村国保等の特定健診実施率の向上や認知症予防の重点プロジェクト具体化など、予防・健康づくりへの取り組みを着実に推進するよう要求。その中で薬剤師に言及し、医薬品の量に応じた調剤料体系からサービスに応じた体系にシフトするため、薬剤師に対する生活習慣病予防、栄養学の研修を強化すべきと提言した。
民間議員は、19年度予算編成に向け、特定健診・特定保健指導事業の医師会モデルの全国展開、官民を挙げた認知症予防の重点プロジェクトを具体化すると共に、保険者へのインセンティブを活用した全国展開、19年度の薬価改定を着実に実施すべきと課題を列挙。
その上で、社会保障制度改革について、地域医療構想の進捗が遅れていると指摘。重点事項として、高度急性期・急性期病床のうち、方針が合意できていない公立病院、公的病院の対応を促進すると共に、病床が過剰な地域における医療機関の大胆な病床のダウンサイジング支援を講ずるよう求めた。
出典:薬事日報
薬+読 編集部からのコメント
「薬剤師は生活習慣病予防や栄養学の研修を強化すべき」
2019年度予算編成に向けた経済財政諮問会議の議論で、このような提言がありました。
重要視されている病気の「予防」には日々の栄養がカギ。
薬剤師のみなさん、「栄養学」に注目ですね。