管理薬剤師になり数カ月が経ちますが、薬局スタッフのシフト調整業務に慣れません。せっかくシフトを作成しても、後から「シフトを代えたい」と言われると「また組み直しか……」とがっかりします。シフト調整って、薬剤師として大切な仕事だとは思えず、正直やりたくありません。
働きやすい環境づくりも管理薬剤師の大切な務めです
相談内容から推察するとかなり大きな薬局にお勤めのようですね。調剤薬局の管理薬剤師の場合、その多くがプレイングマネジャーだと思いますから、慣れるまでは現場の調剤業務に加えての管理業務というだけでも大変なこと。その上、やっとのことでシフトが出来てホッとしたところに変更を頼まれてがっかりする気持ち、私もよくわかります。相談では、「シフト調整業務は薬剤師として大切な仕事だとは思えない」とのことですが、本当にそうでしょうか。
薬局の仕事は多岐にわたります。そのどれをとっても、薬局のスタッフ全員が協力し助け合いながらおこなって成り立つものばかり。一人ひとりが気持ちよく働き、個々の実力を発揮できれば、チームとしての力も高まり、業務がスムーズに進むでしょう。
また、薬局の業務が他のサービス業と違うところは、患者さんの命や身体を預かる仕事だということ。当たり前のことですが、どんなささいなことでも一つ間違えば命にかかわる大きな医療事故につながりかねません。医療事故やヒューマンエラーを防ぐためには、すべてのスタッフがのびのびと前向きな気持ちで働き、たとえミスがあっても全員でフォローしあえる環境づくりが欠かせません。
シフト調整は、スタッフの能力を最大限に引き出し働きやすい環境を整え、ミスやエラーを減らして医療安全を高めるための管理業務という見方ができます。確かに調剤からは離れてしまいますが、患者さんの安心と安全、そして調剤業務の質と業務効率の向上につながることを考えれば、とてもやりがいのある管理薬剤師の務めだと思います。
薬局の仕事は多岐にわたります。そのどれをとっても、薬局のスタッフ全員が協力し助け合いながらおこなって成り立つものばかり。一人ひとりが気持ちよく働き、個々の実力を発揮できれば、チームとしての力も高まり、業務がスムーズに進むでしょう。
また、薬局の業務が他のサービス業と違うところは、患者さんの命や身体を預かる仕事だということ。当たり前のことですが、どんなささいなことでも一つ間違えば命にかかわる大きな医療事故につながりかねません。医療事故やヒューマンエラーを防ぐためには、すべてのスタッフがのびのびと前向きな気持ちで働き、たとえミスがあっても全員でフォローしあえる環境づくりが欠かせません。
シフト調整は、スタッフの能力を最大限に引き出し働きやすい環境を整え、ミスやエラーを減らして医療安全を高めるための管理業務という見方ができます。確かに調剤からは離れてしまいますが、患者さんの安心と安全、そして調剤業務の質と業務効率の向上につながることを考えれば、とてもやりがいのある管理薬剤師の務めだと思います。
シフト調整によりスタッフのモチベーションを高めることも可能です
シフト組み直しの必要に迫られると、ため息の一つも付きたくなりますね。しかし、そこはすばやく気持ちを切り替え、いかにスタッフが働きやすい環境を整えられるかに意識を向けてほしいと思います。
シフト調整は、単なるスケジュール調整という意味合い以上に、スタッフのモチベーションや薬局内のコミュニケーション力向上につながる重要な役割を持っています。時間や曜日ごとの患者さんの流れや調剤内容、スタッフの能力や得手不得手などを考慮し、平等に、対等に、適材適所かつ臨機応変に対応できるかどうかといった柔軟性も考えながらシフトを調整する。狙いがうまく当たって、混雑時やトラブル時も滞りなく調剤ができたとき、スタッフはもちろんですが、相談者さんも満足度や充実感が高まるのではないでしょうか。
スタッフがモチベーション高く楽しく働けて患者さんに喜ばれるシフトを作ることは、調剤業務の効率化にとどまらず、患者さんからの信頼度アップにもつながると思います。スタッフの個別の事情まで配慮してシフトを作れば、スタッフからの信頼を得ることもでき、再調整が必要になった際等に協力を得やすくなるでしょう。
スタッフの個性や能力を活かしてチーム力を高めることができるシフト調整業務。いつもと違うシフトを組むことで、スタッフの新しい能力を発見する機会になるかもしれません。細やかな気遣いが必要とされるため大変だと思いますが、すべてのスタッフが笑顔で患者さんに対応できる環境づくりのために、前向きに取り組んでほしいと願っています。
シフト調整は、単なるスケジュール調整という意味合い以上に、スタッフのモチベーションや薬局内のコミュニケーション力向上につながる重要な役割を持っています。時間や曜日ごとの患者さんの流れや調剤内容、スタッフの能力や得手不得手などを考慮し、平等に、対等に、適材適所かつ臨機応変に対応できるかどうかといった柔軟性も考えながらシフトを調整する。狙いがうまく当たって、混雑時やトラブル時も滞りなく調剤ができたとき、スタッフはもちろんですが、相談者さんも満足度や充実感が高まるのではないでしょうか。
スタッフがモチベーション高く楽しく働けて患者さんに喜ばれるシフトを作ることは、調剤業務の効率化にとどまらず、患者さんからの信頼度アップにもつながると思います。スタッフの個別の事情まで配慮してシフトを作れば、スタッフからの信頼を得ることもでき、再調整が必要になった際等に協力を得やすくなるでしょう。
スタッフの個性や能力を活かしてチーム力を高めることができるシフト調整業務。いつもと違うシフトを組むことで、スタッフの新しい能力を発見する機会になるかもしれません。細やかな気遣いが必要とされるため大変だと思いますが、すべてのスタッフが笑顔で患者さんに対応できる環境づくりのために、前向きに取り組んでほしいと願っています。
村尾 孝子(むらお たかこ)
薬剤師、医療接遇コミュニケーションコンサルタント。
株式会社スマイル・ガーデン代表取締役。
薬剤師として総合病院薬剤部、漢方調剤薬局、調剤薬局で20年以上にわたり調剤、患者応対を経験。管理薬剤師として社員の人材育成に注力する。
現在は医療現場経験を活かし、医療接遇コミュニケーションコンサルタントとして活躍中。
マイナビ薬剤師・連載コラムが書籍化された、
「患者さん対応のプロをめざす! 『選ばれる薬剤師』の接遇・マナー」が
2017年7月19日 同文舘出版より発売。
株式会社スマイル・ガーデン : https://smile-garden.jp/
ブログ「いつもワクワク Always Smiling!」: https://smilegrdn.exblog.jp/
株式会社スマイル・ガーデン代表取締役。
薬剤師として総合病院薬剤部、漢方調剤薬局、調剤薬局で20年以上にわたり調剤、患者応対を経験。管理薬剤師として社員の人材育成に注力する。
現在は医療現場経験を活かし、医療接遇コミュニケーションコンサルタントとして活躍中。
マイナビ薬剤師・連載コラムが書籍化された、
「患者さん対応のプロをめざす! 『選ばれる薬剤師』の接遇・マナー」が
2017年7月19日 同文舘出版より発売。
株式会社スマイル・ガーデン : https://smile-garden.jp/
ブログ「いつもワクワク Always Smiling!」: https://smilegrdn.exblog.jp/
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