調剤料再編は「大改定」~永田会長、22年度改定に高評価
東京都薬剤師会の永田泰造会長は18日の定例会見で、2022年度調剤報酬改定の答申内容について言及。調剤料が再編成されたことに対し「大改定が行われたと思っている」と語った。
永田氏は、22年度改定について「服薬情報提供のあり方や服用薬剤調整支援料など患者のフォローアップや患者の状態を診ながら行う適切な医療連携に対する評価を点数化してくれた」と評価。今後に向けては「薬剤師が各薬局でしっかりやらないと、対物業務しかやらない薬剤師像という評価を受けてしまう。(調剤の一連業務で)対人業務と対物業務が重なっている部分があるが、対人業務を中心とする中で対物の取り扱いの仕方をすれば、その評価はされていくのではないか」との見方を示した。
一方、地域支援体制加算の見直しについては、「地域連携薬局に合わせる形でKPIを上げるのは仕方ないが、最低限のKPIは残してほしかった」と不満を述べた。
永田氏は、「30~40年続く地域に根ざしていた薬局のように、日頃から地域の医療機関と顔が見える関係を作っている薬局群のためにある評価が地域支援体制加算の基礎的な評価になり、それを充実させていくために体制加算2.3があるはずではないか」と問題提起し、次期改定での地域支援体制加算の見直しを求めた。
出典:薬事日報
薬+読 編集部からのコメント
2月18日、東京都薬剤師会の永田会長が2022年度調剤報酬改定の答申内容について、調剤料が再編成されたことに対し「大改定が行われたと思っている」と語りました。「服薬情報提供のあり方や服用薬剤調整支援料など患者のフォローアップや患者の状態を診ながら行う適切な医療連携に対する評価を点数化してくれた」(永田氏)と評価しています。その一方で、地域支援体制加算の見直しについては、「地域連携薬局に合わせる形でKPIを上げるのは仕方ないが、最低限のKPIは残してほしかった」と不満を述べています。