異動でこの秋から新しい薬局で働き始めたのですが、合わなくてモヤモヤします。以前の薬局では、仕事が終わらない人がいれば手伝ってみんなで早く帰れるように協力し合っていたのに、今の薬局は個人主義で自分の仕事を終えたら他の人が仕事をしていても帰ってしまいます。協力し合えない職場にモチベーションが下がり辞めたくなってしまいます…。
スキルアップ等の目的や目標に意識を集中してみましょう
率直に、かなりつらい状況ですね。仕事をするうえで、職場の人間関係はモチベーションに大きく関係する要素の一つです。ここは長い目で見て、前向きに打開策を考えてほしいと思います。
まず思い起こしてほしいのは、社内異動のきっかけや理由について。会社の指示で異動したのでしょうが、異動を受け入れる際、何か目的なり目標なり、やりたいことや学びたいことがあったのではないでしょうか。
スキルアップ等の目的や目標をかなえることに意識を集中すれば、モヤモヤしている暇はないかもしれません。
私たちは嫌なことがあるとそちらばかり気になってしまいがちです。初心に立ち返って、学びを深めることに真剣になると、職場の雰囲気はさほど気にならないかもしれません。
まず思い起こしてほしいのは、社内異動のきっかけや理由について。会社の指示で異動したのでしょうが、異動を受け入れる際、何か目的なり目標なり、やりたいことや学びたいことがあったのではないでしょうか。
スキルアップ等の目的や目標をかなえることに意識を集中すれば、モヤモヤしている暇はないかもしれません。
私たちは嫌なことがあるとそちらばかり気になってしまいがちです。初心に立ち返って、学びを深めることに真剣になると、職場の雰囲気はさほど気にならないかもしれません。
視野を広げて、個々の薬剤師から学びを深めましょう
今回は社内異動なので、社会勉強と割り切る姿勢も必要でしょう。私も数多くの薬局を経験してきましたが、薬局ごとに雰囲気や業務の進め方が異なっていました。
いろんな薬局を自分の目で見たり肌で感じたりして、将来相談者さんが薬局長や管理薬剤師になる時に備えて、自分の理想の薬局づくりを学ぶ時間ととらえれば、見方がずいぶん変わると思います。
「嫌だ嫌だ」と思っているうちは決して見えてこない、薬局のいいところが見えてくることもあります。
また、薬局の協力体制が合わないと感じても、個々の薬剤師から学ぶことはあるはずです。患者さんとのコミュニケーションに長けている人や問題解決にすぐれている人などから得る学びは将来必ず役に立ちます。今の薬局にいる間に学べることはひとつ残らず自分のものにしてしまう、くらいの意気込みで業務に臨んでみてはいかがでしょうか。
尊敬できる薬剤師がいれば、なんでも質問や相談してみましょう。個人主義の薬局であっても、その状況を良く思っていない薬剤師も中にはいるかもしれません。同じ気持ちを抱えている人が見つかったら、これまでの経緯を聞いてみましょう。自分では気付かなかった見方や考え方を知ると、視野が広がるように思います。
最後に、どうしても職場に馴染めないのであれば、転職を考える前に本社や人事担当者に相談してみることをおすすめします。本社や人事担当者側にも、「薬局長候補として経験を積んでほしい」など異動させる目的や理由があるはずです。異動の期間や今後の予定等事情を聞きつつ、自身の考えを素直に述べて、解決策を探ってみてください。
今は渦中にいるのでわからないかもしれませんが、異動で学べることは実に多いものです。薬剤師に絶対に欠かせないのは患者さんの薬物治療をサポートすることへの熱意。合わない雰囲気の職場すら自分の糧にする、という意欲や熱意を持てるかどうか。薬剤師として成長するステップにして、くじけずに一歩ずつ歩みを進めてほしいと願っています。
いろんな薬局を自分の目で見たり肌で感じたりして、将来相談者さんが薬局長や管理薬剤師になる時に備えて、自分の理想の薬局づくりを学ぶ時間ととらえれば、見方がずいぶん変わると思います。
「嫌だ嫌だ」と思っているうちは決して見えてこない、薬局のいいところが見えてくることもあります。
また、薬局の協力体制が合わないと感じても、個々の薬剤師から学ぶことはあるはずです。患者さんとのコミュニケーションに長けている人や問題解決にすぐれている人などから得る学びは将来必ず役に立ちます。今の薬局にいる間に学べることはひとつ残らず自分のものにしてしまう、くらいの意気込みで業務に臨んでみてはいかがでしょうか。
尊敬できる薬剤師がいれば、なんでも質問や相談してみましょう。個人主義の薬局であっても、その状況を良く思っていない薬剤師も中にはいるかもしれません。同じ気持ちを抱えている人が見つかったら、これまでの経緯を聞いてみましょう。自分では気付かなかった見方や考え方を知ると、視野が広がるように思います。
最後に、どうしても職場に馴染めないのであれば、転職を考える前に本社や人事担当者に相談してみることをおすすめします。本社や人事担当者側にも、「薬局長候補として経験を積んでほしい」など異動させる目的や理由があるはずです。異動の期間や今後の予定等事情を聞きつつ、自身の考えを素直に述べて、解決策を探ってみてください。
今は渦中にいるのでわからないかもしれませんが、異動で学べることは実に多いものです。薬剤師に絶対に欠かせないのは患者さんの薬物治療をサポートすることへの熱意。合わない雰囲気の職場すら自分の糧にする、という意欲や熱意を持てるかどうか。薬剤師として成長するステップにして、くじけずに一歩ずつ歩みを進めてほしいと願っています。
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村尾 孝子(むらお たかこ)
薬剤師、医療接遇コミュニケーションコンサルタント。
株式会社スマイル・ガーデン代表取締役。
薬剤師として総合病院薬剤部、漢方調剤薬局、調剤薬局で20年以上にわたり調剤、患者応対を経験。管理薬剤師として社員の人材育成に注力する。
現在は医療現場経験を活かし、医療接遇コミュニケーションコンサルタントとして活躍中。
マイナビ薬剤師・連載コラムが書籍化された、
「患者さん対応のプロをめざす! 『選ばれる薬剤師』の接遇・マナー」が
2017年7月19日 同文舘出版より発売。
株式会社スマイル・ガーデン : https://smile-garden.jp/
ブログ「いつもワクワク Always Smiling!」: https://smilegrdn.exblog.jp/
株式会社スマイル・ガーデン代表取締役。
薬剤師として総合病院薬剤部、漢方調剤薬局、調剤薬局で20年以上にわたり調剤、患者応対を経験。管理薬剤師として社員の人材育成に注力する。
現在は医療現場経験を活かし、医療接遇コミュニケーションコンサルタントとして活躍中。
マイナビ薬剤師・連載コラムが書籍化された、
「患者さん対応のプロをめざす! 『選ばれる薬剤師』の接遇・マナー」が
2017年7月19日 同文舘出版より発売。
株式会社スマイル・ガーデン : https://smile-garden.jp/
ブログ「いつもワクワク Always Smiling!」: https://smilegrdn.exblog.jp/
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