文書の翻訳にAIを用いた新サービス開始
医薬関連の翻訳サービスを展開するアスカコーポレーションは、医薬品に関連する定型文書の翻訳と作成に、RPA(Robotic Process Automation:ロボットによる業務の自動化)とMT(Machine Translation:機械翻訳)という二つのAI技術を組み合わせることで、業務を効率化する独自サービスを開始した
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同サービスは、新薬開発関連文書など治験依頼時に用いる「統一書式」の英訳に適用できる。画像ファイルのテキストデータ化やMTと連携し、その後のレイアウト処理を自動化する。RPAには、NTTアクセスサービスシステム研究所の技術をもとに、NTTアドバンステクノロジが開発し、NTTデータが提供している純国産のRPAソリューション「WinActor/WinDirector」を活用。中核となるMTは、最適な翻訳エンジンを使い分ける。
これにより、統一書式などの医薬関連文書翻訳の効率化と精度向上が実現。そのほか、申請文書等、定型的な書式の多言語化処理業務を大量に抱える顧客の生産性の向上を通じて、新薬開発プロセスの迅速化にも貢献する。
なお、本サービスの開発に至る同社のIT活用の取り組みは、2017年度の関西IT百撰・百撰フォーラム(特定非営利活動法人IT百撰アドバイザー・クラブ主催)にて、最優秀賞を受賞した。
出典:薬事日報
薬+読 編集部からのコメント
医薬品に関連する定型文書の翻訳と作成に、AI技術を利用した新サービスをアスカコーポレーションがはじめました。
このサービスで、日本語で書かれた新薬開発関連文書など、治験を依頼するときに使う統一書式の英訳をすることができます。レイアウト処理も自動化されているとのことです。
精度が向上した和文英訳翻訳で、業務の効率化が期待できそうです。