管理薬剤師をしています。職場の従業員同士は仲が良く飲み会もしばしば開催していますが、今年度入職した新人薬剤師を誘っても参加してくれません。いまは「パワハラ」と言われかねませんので無理に参加させることも難しいのですが、新人薬剤師と今後どう接していけば良いのでしょうか。
不参加の理由をさりげなく聞き出し、不安や誤解を解消する
職場の飲み会に参加したがらない新人や若手についてのお悩みは、相談者さんの薬局に限らず、世間一般の職場で多くみられる傾向のようです。時代の流れといってしまえばそこまでですが、私たち人間は思い込みにとらわれやすい生き物。新人さんが参加したくないと思う背景に、間違った思い込みや解釈があるかもしれません。
まずは、飲み会を敬遠する理由について、さりげなく探りを入れて聞き出してみてはいかがでしょうか。単にお酒が苦手ということであれば、「飲酒を強要することは一切ない」「ノンアルコールでの参加も問題なし」と伝えるだけで安心するものです。「叱られるかもしれない」「長々と説教されるのでは?」などと余計な心配や警戒をしている可能性もあります。職場の飲み会がどんな様子なのか雰囲気がつかめず、一方的に嫌なものだと思い込んでいるのかも。
理由がわかれば、不安を払拭したり誤解を解いたりすることもできます。「業務中に聞けない経験談などがとても勉強になる」といった自身の感想を伝えれば、思っているよりなんだか楽しそうだな、と感じてもらえるかもしれません。
まずは、飲み会を敬遠する理由について、さりげなく探りを入れて聞き出してみてはいかがでしょうか。単にお酒が苦手ということであれば、「飲酒を強要することは一切ない」「ノンアルコールでの参加も問題なし」と伝えるだけで安心するものです。「叱られるかもしれない」「長々と説教されるのでは?」などと余計な心配や警戒をしている可能性もあります。職場の飲み会がどんな様子なのか雰囲気がつかめず、一方的に嫌なものだと思い込んでいるのかも。
理由がわかれば、不安を払拭したり誤解を解いたりすることもできます。「業務中に聞けない経験談などがとても勉強になる」といった自身の感想を伝えれば、思っているよりなんだか楽しそうだな、と感じてもらえるかもしれません。
「この人が誘ってくれるなら行ってみよう」と思わせる関係づくり
「行きたくない」と思う理由の一つに、好きでもない上司と一緒にお酒を飲みたくない、というものがあるかもしれません。そこで考えたいのが、飲み会以前の関係性です。
新人さんとの信頼関係づくりに欠かせないのが、コミュニケーションを密にする努力。信頼関係ができるまでは、コミュニケーションの質より量にこだわります。「仕事中にきちんと会話ができているから大丈夫」と考える方もいるかもしれませんが、職場での会話は「仕事上、必要最低限の会話」。まずは、新人さんと気軽に何でも話せる関係づくりから始めましょう。新人さんに関心を寄せ、接点をみつけて積極的に声をかける。質問されたらしっかり答え、プラスアルファのアドバイスをするなど、何かの時にすぐに声をかけあえる間柄を目指します。
気軽に会話ができるようになったら、新人さんといかに向き合い、お互いを理解しあえるか、つまりコミュニケーションの質について考えます。飲み会とは別に、食事に誘ってみるのもいいですね。お互いが仕事についてどのように考えているのか、どんな目標があるのか、何をモチベーションにしているのか等々、面と向かって話すことで、互いをより深く理解できるようになります。仕事でミスをした時にさりげなくフォローしたりされたりという関係性も、お互いをよく知っていればこそ。一緒に食事すると人となりも伝わりますから、信頼を得るチャンスになるかもしれません。
以前にも書きましたが、人は誰でも信頼する人の話を聞きたいと思うもの。その信頼する人が飲み会に誘ってくれるのであれば、「行ってみようかな」と思うのではないでしょうか。自分が誘っても反応が薄いというのであれば、新人さんが信頼している先輩や同僚から誘ってもらってもいいと思います。
オンとオフを分けようとする風潮がありますが、飲み会は仕事をやりやすくするための職場コミュニケーションの場の一つ。断られるのは辛いものですが、断られて元々と割り切って、くじけずに新人さんとの関係性を深める努力を続けてください。
新人さんとの信頼関係づくりに欠かせないのが、コミュニケーションを密にする努力。信頼関係ができるまでは、コミュニケーションの質より量にこだわります。「仕事中にきちんと会話ができているから大丈夫」と考える方もいるかもしれませんが、職場での会話は「仕事上、必要最低限の会話」。まずは、新人さんと気軽に何でも話せる関係づくりから始めましょう。新人さんに関心を寄せ、接点をみつけて積極的に声をかける。質問されたらしっかり答え、プラスアルファのアドバイスをするなど、何かの時にすぐに声をかけあえる間柄を目指します。
気軽に会話ができるようになったら、新人さんといかに向き合い、お互いを理解しあえるか、つまりコミュニケーションの質について考えます。飲み会とは別に、食事に誘ってみるのもいいですね。お互いが仕事についてどのように考えているのか、どんな目標があるのか、何をモチベーションにしているのか等々、面と向かって話すことで、互いをより深く理解できるようになります。仕事でミスをした時にさりげなくフォローしたりされたりという関係性も、お互いをよく知っていればこそ。一緒に食事すると人となりも伝わりますから、信頼を得るチャンスになるかもしれません。
以前にも書きましたが、人は誰でも信頼する人の話を聞きたいと思うもの。その信頼する人が飲み会に誘ってくれるのであれば、「行ってみようかな」と思うのではないでしょうか。自分が誘っても反応が薄いというのであれば、新人さんが信頼している先輩や同僚から誘ってもらってもいいと思います。
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村尾 孝子(むらお たかこ)
薬剤師、医療接遇コミュニケーションコンサルタント。
株式会社スマイル・ガーデン代表取締役。
薬剤師として総合病院薬剤部、漢方調剤薬局、調剤薬局で20年以上にわたり調剤、患者応対を経験。管理薬剤師として社員の人材育成に注力する。
現在は医療現場経験を活かし、医療接遇コミュニケーションコンサルタントとして活躍中。
マイナビ薬剤師・連載コラムが書籍化された、
「患者さん対応のプロをめざす! 『選ばれる薬剤師』の接遇・マナー」が
2017年7月19日 同文舘出版より発売。
株式会社スマイル・ガーデン : https://smile-garden.jp/
ブログ「いつもワクワク Always Smiling!」: https://smilegrdn.exblog.jp/
株式会社スマイル・ガーデン代表取締役。
薬剤師として総合病院薬剤部、漢方調剤薬局、調剤薬局で20年以上にわたり調剤、患者応対を経験。管理薬剤師として社員の人材育成に注力する。
現在は医療現場経験を活かし、医療接遇コミュニケーションコンサルタントとして活躍中。
マイナビ薬剤師・連載コラムが書籍化された、
「患者さん対応のプロをめざす! 『選ばれる薬剤師』の接遇・マナー」が
2017年7月19日 同文舘出版より発売。
株式会社スマイル・ガーデン : https://smile-garden.jp/
ブログ「いつもワクワク Always Smiling!」: https://smilegrdn.exblog.jp/
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※投稿者の特定を避けるため、一部内容を変更して掲載しております。