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【薬事日報 薬大・薬学部調査】入学者数は安定傾向続く‐大学別でなおもバラツキ

薬+読 編集部からのコメント

薬事日報社が、全国の薬科大学・薬学部について定員や入学状況の調査をしました。
今年度の薬科大学・薬学部の入学定員は1万2940人。去年に比べて約60人と小幅の増加でした。しかし来年度には岐阜医療科学大学が6年制薬学部(定員100人)を新設予定で、ふたたび定員は増加する見込みです。

4年制は定員数が減少

全国の薬科大学・薬学部は、今年度から新たに山陽小野田市立山口東京理科大学が加わり75校と過去最多となった。これに伴い総定員数は前年度(1万2705人)より58人増の1万2940人となった。入学者数は1年次に学部入学者数が確定しない3大学を除く72校(定員1万2705人)で、1万2320人(定員比97.0%)と今年度も全体的には安定した状況が続いている。また、北海道薬科大学は今年度から北海道科学大学へ統合され同大薬学部として新たな一歩を踏み出した。本紙調査で明らかになった。

 

表:2018年度 薬科大学・薬学部入学状況(学部編)


今年度の薬科大学・薬学部の入学定員は1万2940人で、山口東京理科大薬学部(定員120人)の新設はあったものの、一部大学での定員削減などがあり、前年度より58人の増加にとどまった。2012年度以降、定員数は1万3000人台を下回ったが、19年度に岐阜医療科学大学が薬学部(6年制、定員100人)を新設する計画であり、再び大台に乗る可能性は高い。

 

学部の総定員数、または6年制・4年制間での定員変更が行われた。このうち北海道科学大(旧北海道薬大、定員210人)が180人へ、岩手医大(160人)は120人へ、千葉科学大(160人)は155人へ、大阪薬科大は4年制(30人)の募集を停止し6年制一本としたが、定員は300人から294人へと、それぞれ30人、40人、5人、6人が削減(総数81人)された。

 

一方、武蔵野大(145人)は160人へ15人増員した。また、京都大では6年制と4年制の配分を変え、6年制(30人)を15人に削減し、その削減分を4年制に充て65人とした。

 

静岡県立大と徳島大では一括入試を廃止し学科別募集に切り替え、大阪薬科大では4年制学科の募集を取りやめるなどの改変が行われた。

 

入学者数については、初年度に学部入学者が確定しない北大、東大および今年度から入試制度改革がされた金沢大の3校を除く72校で、定員1万2705人に対し1万2320人が入学した。定員に対する入学者数の割合は97.0%(17年度101.7%)で12年度から続く100%台を割った。

 

ただ、大学別にはバラツキが見られる。北大、東大、金沢大を除く72校での状況は、入学者数が定員の110%以上であったのは9校(前年度は12校)、さらに120%以上は2校(同3校)だった。

 

一方、入学者数が定員の80%以下は10校(同11校)、60%以下は8校(同4校)となった。

 

6年制と4年制の別で見ると6年制学科の定員は1万1502人で74人増加した。入学者数は、国公立系を中心に入試制度が異なる6校を除く69校では定員1万1354人に対し1万1003人が入学、対定員97%だった。4年制学科の定員は前年度に比べ、一部募集停止などもあり、20人減の1438人となった。入学状況は、4年制を持つ30校中、入試制度の関係で6校を除く24校の定員1111人に対し1063人(96%)が入学した。

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出典:薬事日報

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