イベント参加促進にアプリ活用‐各薬局で利用者にポイント配布
滋賀県薬剤師会は、各会員薬局で実施する健康生活提案イベントの参加者を増やすために、健康推進アプリ「BIWA-TEKU(ビワテク)」の活用を開始した。このアプリは滋賀県下の各市町が主体的に運営し、住民の健康を支援するもの。利用者は日々の健康目標達成、健康イベントへの参加、各種健診の受診などによって獲得した健康ポイントを貯めて景品の抽選に応募できる。このアプリを通じて毎月のイベントを周知し、健康ポイントの配布によって参加を促して、健康相談窓口としての薬局の存在をアピールしたい考えだ。
滋賀県薬は昨年6月から、会員薬局の健康サポート活動を強力に支援する事業を始めた。医師会などの関係団体と連携して毎月の健康生活提案イベントを企画。薬局が取り組む健康サポートの具体的な行動を各月ごとに定め、啓発資材や手順書など必要なツールを全会員薬局に郵送し、活用を促している。
今年度も8月以降毎月、各関係団体と連携して、▽健診・検診に行こう▽災害時の備え大丈夫ですか▽生活習慣病と歯科受診のすすめ▽フレイルってご存知ですか▽なくそう「うっかりドーピング」――をテーマにした健康生活提案イベントを実施する。その周知や参加促進に「BIWA-TEKU」を活用。この取り組みはこのほど国の「患者のための薬局ビジョン推進事業」に採択された。
利用者は、アプリに登録された滋賀県薬の健康生活提案イベントの中から、参加したいイベントを選択。実際に参加した上で、薬局スタッフからアプリ画面に電子スタンプ印を押してもらうと健康ポイントを獲得できる。
「BIWA-TEKU」には大津市、草津市、甲賀市、高島市、東近江市、栗東市、米原市、湖南市、多賀町、竜王町の10市町が参加している。
各市町の住民は貯めたポイントを使って、その市町から提供される景品の抽選に応募できる。
滋賀県薬は「楽しく健康づくりの意識づけと習慣化を目的とし、気軽に参加できるアプリを活用して健康な方にも薬局に来てもらいたい。薬局が広く様々な情報を提供しその相談に対応する中で、必要に応じて専門家へつなぐ地域住民ファーストアクセスの場として健康サポート機能を発揮できるよう当事業を展開したい」としている。
出典:薬事日報
薬+読 編集部からのコメント
滋賀県の薬剤師会では、健康推進アプリ『BIWA-TEKU(ビワテク)』を用い、住民の健康を支援しています。アプリに登録された健康生活提案イベントの中から参加したいものを選択するもので、この取り組みは国の「患者のための薬局ビジョン推進事業」に採択されています。アプリの使用で健康ポイントがたまり、景品の抽選に応募できるそうです。