医療

人材交流で包括連携協定‐専門的な研修を相互提供

薬+読 編集部からのコメント

医薬品医療機器総合機構(PMDA)と国立循環器病研究センターが、包括的連携協定を締結しました。
国立循環器病研究センターが専門性の高い医療機器開発に関する研修をPMDA職員に提供、PMDAは医療機器・医薬品審査に関する規制当局の考え方を共有する研修を実施。薬事行政に関するケーススタディやオープンセミナー、意見交換会も開催する予定です。

医薬品医療機器総合機構(PMDA)と国立循環器病研究センターは24日、人材交流の促進などを盛り込んだ包括的連携協定を締結したと発表した。同センターが専門性の高い医療機器開発に関する研修をPMDA職員に提供する一方、PMDAは医療機器・医薬品審査に関する規制当局の考え方を共有する研修を同センターの職員に実施し、人材交流と情報共有をさらに進めていく予定だ。

 

PMDAと同センターは、厚生労働省が2012年度から5年間にわたって実施した「革新的医薬品・医療機器・再生医療製品実用化促進事業」などを通じて活発な人材交流を行ってきたが、今回の連携協定締結により、連携・協力体制をさらに強化し、人材交流や人材育成、情報共有の推進に取り組みたい考え。

 

同センターは、専門性が高いハイリスクの医療機器開発の経験が豊富で、ウシやヤギなどの大型動物を使用した非臨床実験を行っている国内唯一の機関。連携により、PMDA職員が非臨床試験の現場を見学することなどを通して、医療機器開発に関する情報を提供する。

 

一方、PMDAは、研修の実施を通じて医療機器・医薬品の審査に関する規制当局の考え方を同センター職員に伝えることで、医療機器の開発プロセスなどに生かしてもらう考えだ。また、薬事行政に関するケーススタディやオープンセミナー、職員同士の意見交換会も開催する予定。

 

PMDAは、質の高い臨床研究を行う医療機関や研究機関と協力体制を構築する包括的連携協定を、既に東北大学や国立国際医療研究センターなど7機関と締結。それぞれの専門機関の強みを生かした特徴的な内容の協定に合意している。

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出典:薬事日報

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