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オンライン研修支援を開始~埼玉県薬が23日に初開催

薬+読 編集部からのコメント

薬剤師の「研修認定薬剤師制度」は現在、約11万人の薬剤師が認定資格を保有しているものの、資格維持のためには新規取得時は4年以内、更新時には3年ごとに研修を受講する必要があります。「毎月約2万4000人の薬剤師が認定研修を受講する時間確保の必要性に迫られているほか、研修を実施する薬剤師会のような研修機関では開催における業務負荷が課題となっている」と現状を指摘するTISインテックグループのネクスウェイは「薬剤師会向けオンライン研修支援」を開始し、8月23日開催の埼玉県薬剤師会における初のオンライン研修を支援すると発表。薬剤業界に限らず、現状、各業界においてオンラインで開催する研修への切り替えが急務となっています。

TISインテックグループのネクスウェイは「薬剤師会向けオンライン研修支援」を開始し、23日開催の埼玉県薬剤師会の初めてのオンライン研修を支援すると発表した。県内の薬剤師向けに開かれる研修会では、当日の運営サポートから開催後のフォローまでを支援するとしている。


現在、薬剤師の専門性を客観的に示す「研修認定薬剤師制度」について、約11万人の薬剤師が認定資格を保有しているものの、資格を維持するためには新規取得時は4年以内、更新時には3年ごとに研修を受講する必要がある。

 

同社は、「毎月約2万4000人の薬剤師が認定研修を受講する時間確保の必要性に迫られているほか、研修を実施する薬剤師会のような研修機関では開催における業務負荷が課題となっている」と現状を指摘。さらに、新型コロナウイルス感染症の影響によって、3密となる集合形式の研修は開催が難しく、オンラインで開催する研修への切り替えが急務となっているのが現状である。

 

一方、オンライン研修における課題としては、▽オンライン研修の実績がないため、開催ノウハウがない▽受講管理や受講料の徴収方法が定まっていない▽認定時に必要となる研修受講シールの発行や受け渡しが難しい▽研修主催者に高いITリテラシーを持つ人が少ないため、オンライン研修の実施が困難――などが指摘されている。

 

これらの課題を踏まえた上で、同社は「医療情報おまとめ便サービス」などの発行や製薬企業とのイベント運営実績に加え、薬剤師との関係性や保有するITツールを活用することで、オンライン研修の課題解決を支援できると判断。今回、研修支援サービスを提供することとなった。

 

薬剤師会向けオンライン研修支援では、オンライン研修の開催に向けた案内から申し込み管理、参加費の決済処理、研修当日の主催者側のウェブ会議設定や運営までを支援する。研修受講後に発行する研修受講シールの発送も行う。

 

主催者側には、人的負荷をかけることなくオンラインでの研修を実施できるほか、集客など手間がかかる部分を同社に委託可能といったメリットがある。参加者側にとっては、開催場所へ行く必要がないため時間が捻出しやすく、3密を避けて安全に配慮した研修を受講できる点がメリットとなる。

 

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出典:薬事日報

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