おくすりシートをリサイクル~横浜市で実証実験
第一三共ヘルスケアとテラサイクルジャパンは、神奈川県横浜市で使用済み「おくすりシート」(PTPシート)の生活者参加型リサイクルプログラムの実証実験を開始した。おくすりシートがリサイクル資源であるとの認知度を高め、資源として循環する仕組みを確立していく予定だ。この取り組みは日本で初めてとなる。
4月に「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」が施行され、資源循環の取り組みの機運が高まっている一方、おくすりシートは必要不可欠な医薬品包装資材という特性から削減が難しく、国内で年間約1万3000トンが生産されている。
今後も高齢化の進展に伴い、使用量の増加が見込まれているものの、リサイクル資源として生活者における認知が低く、回収量も少ないため、ペットボトルのようにリサイクルの仕組みが整っていない状況にある。
今回、リサイクルプログラムを横浜市で開始し、回収対象を同社製品に限らず、医療用医薬品とOTC医薬品の全てのおくすりシートとすることで、リサイクル資源であることの認知を高め、資源として循環する仕組みを確立していく。
同社は、将来世代の健やかな環境を守ることを宣言し、持続可能な社会の実現に向けた活動を推進している。今回のリサイクルプログラムをきっかけに、企業の枠を超えた活動への発展を目指し、資源循環の促進に取り組んでいきたい考え。
出典:薬事日報
薬+読 編集部からのコメント
第一三共ヘルスケアとテラサイクルジャパンは、神奈川県横浜市で使用済み「おくすりシート」(PTPシート)の生活者参加型リサイクルプログラムの実証実験を開始しました。
4月に「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」が施行され、資源循環の取り組みの機運が高まっている一方、おくすりシートは医薬品包装資材という特性で削減が難しい状況を打破し、資源循環の促進に取り組んでいきたいとしています。