後発品86品目を薬価収載~ネキシウムAGは2品目
厚生労働省はきょう9日、後発品86品目を薬価基準に収載する。収載品目数は過去2番目に少なく、初の後発品収載は、選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)の「エスシタロプラムシュウ酸塩」(先発品名:レクサプロ錠)など5成分10規格45品目。先発品メーカーから特許使用の許可を得て後発品として発売するオーソライズドジェネリック(AG)の収載は、初後発に限ると「エソメプラゾールマグネシウム水和物」(先発品名:ネキシウムカプセル)の1成分2規格2品目が収載される。
レクサプロに9社参入
今回、薬価収載の希望品目数は100品目だったが、安定供給上の不安などを理由に14品目が取り下げられ、最終的に28社23成分36規格86品目が収載された。記録が確認できる1998年度以降では、86品目は過去2番目に少ない収載品目数となった。
収載状況の内訳を見ると、内用薬が13成分19規格66品目、注射薬が9成分15規格18品目、外用薬が1成分2規格2品目だった。
初めて収載された後発品は、SSRIのエスシタロプラムシュウ酸塩、プロトンポンプ阻害剤のエソメプラゾールマグネシウム水和物、骨粗鬆症治療剤のイバンドロン酸ナトリウム水和物、抗菌剤のダプトマイシン、ルリコナゾールの5成分10規格45品目。内用薬が2成分6規格38品目、注射薬が2成分2規格5品目、外用薬が1成分2規格2品目だった。
このうち、AGはニプロのエソメプラゾールマグネシウム1成分2規格2品目が収載された。
医療安全の観点から一般名に変更したなどの代替新規を含め、収載品目数が多かった上位企業は、沢井製薬の15品目が最多で、東和薬品12品目、第一三共エスファとニプロの各5品目が続いた。
代替新規を除いた収載品目数の上位企業も沢井製薬の12品目がトップで、東和薬品10品目、第一三共エスファとニプロの各5品目の順となった。
収載品目数が最も多かったのは、エスシタロプラムシュウ酸塩の9社22品目だった。
一方、新規収載希望が10品目を超えた内用薬を先発品の「0.4がけ」とするルールが適用された成分、規格、品目はなかった。
出典:薬事日報
薬+読 編集部からのコメント
12月9日、厚生労働省は、後発品86品目を薬価基準に収載しました。初収載として選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)の「エスシタロプラムシュウ酸塩」(先発品名:レクサプロ錠)など5成分10規格45品目が挙げられました。内訳は内用薬が13成分19規格66品目、注射薬が9成分15規格18品目、外用薬が1成分2規格2品目となっています。