第11回 平井陽子 先生
健康増進のみならず、日本の医療費削減にもつながる正しい「予防医療」や「栄養療法」。近年、自分自身で健康管理する「セルフメディケーション」の重要性も叫ばれ、それを支える柱のひとつが、処方箋なしでも手に入れることのできる医療用サプリメントや一般用医薬品ではないでしょうか。前回に引き続き、「薬剤師カフェ・ヴィタ」店長の平井陽子さんに、薬剤師としてのセルフメディケーションへの関わり方について伺いました。
近年、日本のサプリメント市場は急速に拡大し、本当に多くの患者さんがサプリメントを摂取しています。サプリメントを販売するうえで薬剤師が果たすべき役割のひとつは、内服薬や食事との飲み合わせのチェックです。「サプリメントだから『まあいいか』と思って、お医者さんに話さなかった」と、主治医にサプリメントの服用について話をしない患者さんが意外といますよね。たとえば、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、鉄などを含むサプリメントは、一部の抗生物質とキレートを形成して薬の効果が減弱してしまうので、薬剤師の方で気づいて、サプリメントを一時中止するよう促したり、服用時間をずらすなどのアドバイスをする必要があります。
また、サプリメントの誤った摂取を続けているお客さまを見つけて、受診のすすめや適切な服用の指導を行うのも薬剤師の大切な役割だと考えます。以前に勤務していたドラッグストアに、定期的に大量のコラーゲンを購入していく方がいました。
話を聞いてみると、ひどいニキビに悩んでおり「肌に良いものといえばコラーゲンだから」という理由で、毎日大量のコラーゲンを服用していたのです。そのときには、コラーゲンの内服を続けていてもニキビの改善は期待できないので、皮膚科の受診をすすめるのと同時に、ニキビ跡や色素沈着予防のために、医療用のビタミンCを購入して内服をすると良いとお勧めし、結果、とても喜んでいただけました。
「サプリメントを内服することで、自分の体をより良くしたい」という患者さんの気持ちの裏には、健康に対するどういった悩みがあるのかをしっかりと聞き取り、その方に適切な栄養素をお勧めしていくことが大切ですね。
近年、日本のサプリメント市場は急速に拡大し、本当に多くの患者さんがサプリメントを摂取しています。サプリメントを販売するうえで薬剤師が果たすべき役割のひとつは、内服薬や食事との飲み合わせのチェックです。「サプリメントだから『まあいいか』と思って、お医者さんに話さなかった」と、主治医にサプリメントの服用について話をしない患者さんが意外といますよね。たとえば、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、鉄などを含むサプリメントは、一部の抗生物質とキレートを形成して薬の効果が減弱してしまうので、薬剤師の方で気づいて、サプリメントを一時中止するよう促したり、服用時間をずらすなどのアドバイスをする必要があります。
また、サプリメントの誤った摂取を続けているお客さまを見つけて、受診のすすめや適切な服用の指導を行うのも薬剤師の大切な役割だと考えます。以前に勤務していたドラッグストアに、定期的に大量のコラーゲンを購入していく方がいました。
話を聞いてみると、ひどいニキビに悩んでおり「肌に良いものといえばコラーゲンだから」という理由で、毎日大量のコラーゲンを服用していたのです。そのときには、コラーゲンの内服を続けていてもニキビの改善は期待できないので、皮膚科の受診を勧めるのと同時に、ニキビ跡や色素沈着予防のために、医療用のビタミンCを購入して内服をすると良いとお勧めし、結果、とても喜んでいただけました。
「サプリメントを内服することで、自分の体をより良くしたい」という患者さんの気持ちの裏には、健康に対するどういった悩みがあるのかをしっかりと聞き取り、その方に適切な栄養素をお勧めしていくことが大切ですね。