薬学生のためのお役立ちコンテンツ 更新日:2026.03.27公開日:2025.09.29 薬学生のためのお役立ちコンテンツ

2026年「第111回薬剤師国家試験」難易度や自己採点結果はどうだった?

文:薬読編集部

★2026年「第111回薬剤師国家試験」の合格発表速報はこちら

 

2026年「第111回薬剤師国家試験」の難易度や自己採点結果についての解説コメントを掲載しました。日程、会場、時間割といった情報に加え、過去の試験結果をもとに、薬剤師国家試験のボーダー、合格率、合格基準、勉強法なども紹介しています。

薬剤師国家試験を受験する人

1.薬剤師国家試験とは?

薬剤師国家試験とは、薬剤師に必要な知識や技能、態度などを評価するために行われる国家試験です。例年は1年に1回、2月下旬の土曜日・日曜日に2日間かけて実施されます。

 

参考:薬剤師国家試験のページ|厚生労働省
参考:薬剤師国家試験のあり方に関する基本方針|厚生労働省

 

薬剤師国家試験に合格後、免許の申請を行うことで、薬剤師の資格を取得することができます。

 

参考:薬剤師免許証の申請等について|厚生労働省

 

試験に合格してから薬剤師免許を受け取るまでの流れについては、以下の記事を参考にしてください。

 

 

1-1.第111回薬剤師国家試験の受験資格

薬剤師国家試験の受験資格を得るためには、原則として大学の薬学部の6年制課程を卒業する必要があります

 

第111回薬剤師国家試験の受験資格があるのは、以下のいずれかに該当する者とされています。

 

(1) 薬剤師法第15条第1号の規定に基づく受験資格
学校教育法(昭和22年法律第26号)に基づく大学において、薬学の正規の課程(学校教育法第87条第2項に規定するものに限る。)(以下「6年制薬学課程」という。)を修めて卒業した者(令和8年3月19日(木曜日)までに卒業する見込みの者を含む。)
(2) 薬剤師法第15条第2号の規定に基づく受験資格
外国の薬学校を卒業し、又は外国の薬剤師免許を受けた者で、平成24年4月1日以降に、厚生労働大臣が(1)に掲げる者と同等以上の学力及び技能を有すると認定した者
(3) 薬剤師法の一部を改正する法律(平成16年法律第134号。以下「改正法」という。)附則第2条及び第3条の規定に基づく受験資格
ア 改正法の施行日(平成18年4月1日。以下「施行日」という。)において、改正法による改正前の薬剤師法(以下「旧薬剤師法」という。)第15条第1号に該当する者
イ 施行日において、旧薬剤師法第15条第2号に該当する者
ウ 施行日前に学校教育法に基づく大学(短期大学を除く。以下同じ。)に在学し、施行日以後に旧薬剤師法第15条第1号に規定する要件に該当することとなった者(施行日以後に学校教育法に基づく大学に入学し、当該大学において、薬学の正規の課程(学校教育法第87条第2項に規定するものを除く。)(以下「4年制薬学課程」という。)を修めて卒業した者を除く。)
エ 平成18年度から平成29年度までの間に学校教育法に基づく大学に入学し、4年制薬学課程を修めて卒業し、かつ、学校教育法に基づく大学院(以下「大学院」という。)において薬学の修士又は博士の課程を修了した者であって、厚生労働大臣が、薬剤師法の一部を改正する法律附則第3条の規定に基づく厚生労働大臣の認定に関する省令(平成16年厚生労働省令第173号)第1条の規定に基づき、改正法による改正後の薬剤師法(以下「新薬剤師法」という。)第15条第1号に掲げる者と同等以上の学力及び技能を有すると認定した者

参考:薬剤師国家試験|厚生労働省
参考:薬剤師法|e-Gov法令検索

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2.第111回薬剤師国家試験の難易度と自己採点結果【3月3日追記】

第111回薬剤師国家試験終了後、難易度や自己採点結果などについて、薬剤師国家試験対策予備校「薬学ゼミナール」事業部長の下野宗隆先生から解説コメントをいただきました!

 

薬学ゼミナール事業部長・下野宗隆先生の顔写真

学校法人医学アカデミーグループ 薬学ゼミナール

事業部長 下野宗隆先生

2026年2月27日15:00現在、1万678名入力の薬学ゼミナールの自己採点「薬ゼミレコード」の得点分布でみると、第111回薬剤師国家試験は、厚生労働省発表の合格ラインがそれぞれ217点、210点、213点であった107回、109回、110回と類似しています。全体としては、基本的な問題も出題されており、薬ゼミの解答予想に基づく正答率が60%以上の問題が235問ありました。

 

第111回国試でも例年通り、グラフ・模式図・構造式など視覚的な情報をもとに考察し、解答を導く問題が出題されていました。第112回国試を受験する方は、既出問題だけでなく、模擬試験などを活用して、「考える力」を養ってください。

 

また、症候・検査値・合併疾患・処方せんなどの患者背景をもとに、代替薬や中止薬を医師に提案する問題も多く出題されています。これらの問題を解くためには、生体の機能(解剖・生理学)、薬剤の吸収・代謝、相互作用(薬剤)、薬物の作用機序(薬理)、ガイドラインなどに基づいた適正な治療薬の選択(薬物治療)などさまざまな科目の知識を総合して、検討する必要があります。これから国試を受験する方は、実務実習での経験を活かして、科目の知識をつなげる学修を心がけてください。

 

※上記は薬学ゼミナールの自己採点「薬ゼミレコード」のデータに基づく分析です。正式な結果は、2026年3月25日に予定されている厚生労働省の合格発表でご確認ください。

 

3.薬剤師国家試験の合格率・難易度

2025年の第110回薬剤師国家試験の合格率は68.85%でした。ストレート(6年制新卒)の合格率は84.96%と、6年制既卒の43.94%に比べて高くなっています。

 

直近5年間の合格率は、68~69%で推移しています。2021年(第106回)~2025年(第110回)の合格率は、以下のとおりです。

 

薬剤師国家試験の合格率の推移
試験年 合格率
2025年
(第110回)
68.85%
2024年
(第109回)
68.43%
2023年
(第108回)
69.00%
2022年
(第107回)
68.02%
2021年
(第106回)
68.66%

 

なお、2025年に実施された医療・福祉関連国家試験の合格率は、医師国家試験が92.3%、看護師国家試験が90.1%、理学療法士国家試験が89.6%、作業療法士国家試験が85.8%、介護福祉士国家試験が78.3%でした。

 

いずれも80~90%前後となっており、合格率の観点では、薬剤師国家試験の難易度は比較的高いといえます。

 

🔽 薬剤師国家試験の合格率について解説した記事はこちら

 

🔽 過去の薬剤師国家試験の結果について解説した記事はこちら

 

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4.第111回薬剤師国家試験の日程

第111回薬剤師国家試験の日程は、2026年(令和8年)2月21日(土曜日)と22日(日曜日)の2日間でした。

 

受験に関する書類の提出期限は、2026年(令和8年)1月5日(月曜日)から15日(木曜日)までとなっていました。

 

参考:薬剤師国家試験|厚生労働省

 

薬剤師国家試験の試験会場

 

5.第111回薬剤師国家試験の会場

第111回薬剤師国家試験の会場は、北海道・宮城県・東京都・石川県・愛知県・大阪府・広島県・徳島県・福岡県の9都道府県に設けられました。

 

第111回薬剤師国家試験の会場
都道府県 会場 住所
北海道 北海道科学大学 〒006-8585
北海道札幌市手稲区
前田7条15-4-1
宮城県 仙台卸商センター
サンフェスタ・卸町会館
〒984-0015
宮城県仙台市若林区
卸町2-15-2
東京都 立教大学
(池袋キャンパス)
〒171-8501
東京都豊島区
西池袋3-34-1
東京工科大学
(蒲田キャンパス)
〒144-8535
東京都大田区
西蒲田5-23-22
帝京平成大学
(中野キャンパス)
〒164-8530
東京都中野区
中野4-21-2
実践女子大学
(渋谷キャンパス)
〒150-8538
東京都渋谷区
東1-1-49
石川県 北陸大学
(太陽が丘キャンパス)
〒920-1180
石川県金沢市
太陽が丘1-1
愛知県 名城大学
(天白キャンパス)
〒468-8502
愛知県名古屋市天白区
塩釜口1-501
大阪府 大和大学
(吹田キャンパス)
〒564-0082
大阪府吹田市
片山町2-5-1
大阪商業大学 〒577-8505
大阪府東大阪市
御厨栄町4-1-10
広島県 安田女子大学 〒731-0153
広島県広島市安佐南区
安東6-13-1
徳島県 徳島文理大学
(徳島キャンパス)
〒770-8514
徳島県徳島市
山城町西浜傍示180
福岡県 第一薬科大学 〒815-8511
福岡県福岡市南区
玉川町22-1

参考:第111回薬剤師国家試験試験会場(予定)及び試験時間等|厚生労働省

 

6.第111回薬剤師国家試験の時間割

第111回薬剤師国家試験の時間割は、以下のとおりです。会場への集合時間は、1日目・2日目ともに8時50分でした。

 

第111回薬剤師国家試験の時間割
日程 時間 試験科目
1日目
 
2026年
2月21日(土)
9時30分~11時00分 必須問題試験
物理・化学・生物
衛生
薬理
薬剤
病態・薬物治療
法規・制度・倫理
実務
12時30分~15時00分 一般問題試験(薬学理論問題)
物理・化学・生物
衛生
法規・制度・倫理
15時50分~17時45分 一般問題試験(薬学理論問題)
薬理
薬剤
病態・薬物治療
2日目
 
2026年
2月22日(日)
9時30分~11時35分 一般問題試験(薬学実践問題)
物理・化学・生物
衛生
【実務】
13時00分~14時40分 一般問題試験(薬学実践問題)
薬理
薬剤
【実務】
15時30分~18時00分 一般問題試験(薬学実践問題)
病態・薬物治療
法規・制度・倫理
実務
【実務】

参考:薬剤師国家試験|厚生労働省
参考:第111回薬剤師国家試験試験会場(予定)及び試験時間等|厚生労働省

 

7.第111回薬剤師国家試験の合格発表

第111回薬剤師国家試験の合格発表日は、2026年(令和8年)3月25日(水曜日)に行われました。

 

同日14時に、厚生労働省のウェブサイトで受験地ごとに合格者の受験番号を掲載する形で発表されるほか、合格者には合格証書が郵送されます。

 

参考:国家試験合格発表|厚生労働省

 

合格発表の結果については、以下の記事で紹介しています。

 

 

8.第111回薬剤師国家試験のボーダー(合格点)予想は?

2025年の第110回薬剤師国家試験のボーダーは213点(345点換算)でした。2026年の第111回薬剤師国家試験も前回・前々回と同様の傾向であれば、ボーダーは210点台が目安になるでしょう。

 

なお、例年の合格基準では、ボーダー以上の得点であることに加え、「必須問題について、全問題への配点の70%以上で、かつ、構成する各科目の得点がそれぞれ配点の30%以上」であること、「禁忌肢問題選択数は2問以下」であることも求められています。

 

※薬剤師には、医療人としての高い倫理観と使命感が求められることにかんがみ、薬剤師として選択すべきでない選択肢(いわゆる「禁忌肢」)を含む問題

 

薬剤師国家試験の合格点は、平均点と標準偏差を用いた相対基準により設定されます。直近5年間のボーダーの推移は、以下のとおりです。

 

薬剤師国家試験のボーダーの推移(345点換算)
試験年 合格点
2025年
(第110回)
213点
2024年
(第109回)
210点
2023年
(第108回)
235点
2022年
(第107回)
217点
2021年
(第106回)
215点

参考:第110回薬剤師国家試験合格基準及び正答について|厚生労働省
参考:薬剤師国家試験のあり方に関する基本方針|厚生労働省

 

🔽 薬剤師国家試験の合格基準について解説した記事はこちら

 

9.薬剤師国家試験の勉強法

第111回薬剤師国家試験に向けた勉強のポイントについて、薬剤師国家試験対策予備校「薬学ゼミナール」事業部長の下野宗隆先生は、第110回薬剤師国家試験の総評の中で以下のようにコメントしていました

 

第111回国試に向けて勉強する方は、既出問題を丸暗記するのではなく、周辺知識を理解しながら学修しましょう。座学で学んだことと実務実習で経験した臨床を結びつけ、検査値の変動や代表的な副作用の発現を読み取り、処方変更の提案を行うなど、具体的な薬剤師業務につなげられることが大切です。

※「2025年「第110回薬剤師国家試験」合格発表!ボーダー213点・合格率68.85%・合格者数9,164人」より抜粋

 

また、薬剤師国家試験は、20%程度の問題が過去に出題された試験問題(既出問題)を活用して出題されます。過去問も確認した上で、対策を進めていきましょう。

 

▶ 薬剤師国家試験の過去問を勉強する

 

🔽 薬剤師国家試験の勉強法について解説した記事はこちら

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文:薬読編集部