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必要量の購入呼びかけ~コロナ治療薬などで要請 厚生労働省

薬+読 編集部からのコメント

夏季に流行する傾向が見られる新型コロナウイルス感染症の感染拡大に備え、厚生労働省はコロナ治療薬等の過剰な発注を控えて当面の必要量のみ購入することなどを薬局・医療機関に求める事務連絡を都道府県に発出しました。

厚生労働省は、今夏の新型コロナウイルス感染症の拡大に備え、コロナ治療薬等の過剰な発注を控えて当面の必要量のみ購入することなどを薬局・医療機関に求める事務連絡を都道府県に発出した。自店舗や系列店舗だけでは供給が困難な場合は、地域の薬局間で調整することなども求めた。

 

新型コロナは夏季に流行する傾向が見られ、今年も全国の定点医療機関で患者数増が報告されている。事務連絡では、今夏の著しい感染拡大に備えて、各都道府県で感染拡大に対応できる体制を予め備えるよう求めた。

 

医薬品関連では、新型コロナに対する治療薬や対症療法薬として使用される経口抗ウイルス薬、解熱鎮痛薬、鎮咳薬、去痰薬、トラネキサム酸について、過剰な発注を控え、当面の必要量に見合う量のみ購入するよう医療機関・薬局に求めた。

 

また、供給状況によって他社製品や代替薬の使用も考慮すべきとした。

 

薬局に対しては、処方された治療薬等に関して、自店舗や系列店舗だけでは供給が困難な場合、地域の薬局間の連携で可能な限り調整を行うこととした。

 

卸売販売業者に対しても、需給状況を踏まえて適切な在庫を確保するなど必要な措置を取ると共に、営業所単位でも適切な在庫を確保するなど、可能な限り迅速に供給できる体制を整えるよう求めた。

 

新型コロナの抗原定性検査キットについては、一定期間内に必要となる数量を見据え、必要な数量を予め計画的に発注し、発注に当たっては、これまでの感染拡大における必要量を踏まえながら過剰な発注を控えるよう求めた。

 

さらなる感染拡大が想定される場合、検査キット、解熱鎮痛薬を用意することなどを地域住民に予め周知すると共に、有症状者のうち重症化リスクの低い人には、検査キットによる自己検査、自宅療養を実施してもらうよう周知することも望ましいとした。

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出典:株式会社薬事日報社 

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