ゾコーバ取り違え注意喚起 ~ インフル薬ゾフルーザと 塩野義製薬
塩野義製薬は23日、抗インフルエンザウイルス剤「ゾフルーザ」と新型コロナウイルス感染症治療薬「ゾコーバ」の取り違えによるヒヤリハット事例として67件の報告があったと明らかにし、医療従事者に文書で注意喚起した。日本医療機能評価機構への薬局からの報告事例には、薬剤名が似ていることによる処方の誤りのほか、普段とは異なる薬局での混乱の中で注意力が散漫になって起きたケースも散見される。
報告事例を見ると、両感染症が流行していた中で処方段階で間違えていたり、新型コロナウイルスの流行が減少する一方、インフルエンザの流行拡大の対応が迫られている中で「ゾコーバ」を調剤してしまったり、その逆であったりするケースが見られた。
コロナとインフルエンザの患者待合場所を分けていた薬局では、インフルエンザ患者をコロナの待合場所に誘導し、処方箋を十分に確認せずに「ゾコーバ」を調剤した事例があった。
インフルエンザの流行拡大時には、「インフルエンザ治療薬のことしか頭になかった」として、コロナ患者に「ゾフルーザ」を調剤したとの報告もあった。監査段階で誤りが発見された。
コロナとインフルエンザの両感染症の患者が多数出て、戸外での患者対応に追われる中で集中力が落ち、慢心もあって取り違えたと報告している事例もあった。
このケースではすぐに自身で誤りに気付いたが、両剤を離して薬棚に置くようにしたという。
同社は取り違え防止策として、名前や用法用量等の確認に加え、調剤時にも患者の病状などの聞き取りを行うことなどの対応を促した。
注意文書には薬剤名の由来も記載し、「ゾフルーザ」の「フルーザはインフルエンザに由来」、「ゾコーバ」の「コーバはCOVID-19に由来」するとし、取り違え防止の一助として示した。
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出典:薬事日報



薬+読 編集部からのコメント
抗インフルエンザウイルス剤「ゾフルーザ」と新型コロナウイルス感染症治療薬「ゾコーバ」の取り違えによるヒヤリハット事例として67件の報告があったことを塩野義製薬が明らかにし、医療従事者に文書で注意喚起しました。