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スイッチ候補16成分公表‐PPIやトリプタン薬など、新スキームで要望第1弾

薬+読 編集部からのコメント

厚生労働省はスイッチOTC医薬品について、2016年8月5日から11月30日までに学会や一般などから要望を受け付けた候補成分として16成分を公表しました。胃潰瘍治療薬「オメプラゾール」などプロトンポンプ阻害薬や片頭痛治療薬「スマトリプタンコハク酸塩」などトリプタン系薬剤の要望が出ており、今後はスイッチ化することの妥当性を検証していくということです。

厚生労働省は、医療用医薬品から一般用への転用が望まれるスイッチOTC医薬品について、学会や一般などからの要望のあった候補成分の第1弾として16成分を公表した。胃潰瘍治療薬「オメプラゾール」などプロトンポンプ阻害薬や片頭痛治療薬「スマトリプタンコハク酸塩」などトリプタン系薬剤の要望が見られた。

 

厚労省は、4月に開催した「医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議」で、「多様な主体からの意見」が反映される仕組みを構築するため、学会や団体、消費者などから、スイッチOTC薬の候補成分の募集を随時、受け付ける仕組みとすることを確認しており、今回は8月5日から11月30日までに要望を受け付けた候補成分として16成分を公表した。新スキーム下での第1弾となる。

 

要望を受け付けた16成分と効能・効果は以下の通り。

 

ヒアルロン酸ナトリウム=ドライアイ、角膜保護、目の乾き、異物感、ソフトコンタクトレンズまたはハードコンタクトレンズを装着しているときの異物感(張り付き感、コロコロ・チクチクする感じ)、疲れ、かすみ、なみだ目、まぶしさ、目やに、充血の緩和▽レバミピド=胃潰瘍、急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変の改善▽レボノルゲストレル=緊急避妊

 

リザトリプタン安息香酸塩=片頭痛▽スマトリプタンコハク酸塩=片頭痛▽エレトリプタン臭化水素酸塩=片頭痛▽ナラトリプタン塩酸塩=片頭痛▽ゾルミトリプタン=片頭痛

 

クリンダマイシンリン酸エステル=にきび▽ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル=湿疹

 

オメプラゾール=胸やけ、胃痛、もたれ、むかつき▽ランソプラゾール=繰り返し起こる胸やけ、呑酸、胃もたれ、むかつき、胃の痛み▽メロキシカム=関節痛、腰痛、肩こり痛

 

フルチカゾンプロピオン酸エステル=花粉による季節性アレルギーの鼻づまり、鼻水、くしゃみの緩和▽ヨウ素・ポリビニルアルコール=眼の殺菌・消毒・洗浄▽ラベプラゾール=胸やけ、胃痛、げっぷ、胃部不快感、はきけ・むかつき、もたれ、のどのつかえ、胃酸が上がってくる

 

要望を受け付けた16成分については、今後の検討会議で、▽医療用医薬品としての使用実績▽要指導・一般用医薬品として適切と考える理由▽副作用の発生状況▽海外での使用状況――などを踏まえ、スイッチOTC薬とすることの妥当性を科学的に検証していく予定。

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出典:薬事日報

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