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本紙「全国保険薬局調査2018」結果概要[5]

薬+読 編集部からのコメント

薬事日報社の調査アンケートによると、18年度調剤報酬改定の評価「悪い』が50%を下回りました。そのほか、「かかりつけ薬剤師指導料の見直しを!」「かかりつけ薬剤師についてもっと評価して欲しい」などの声が上がっています。

後発医薬品への対応・その他[2]

18年度調剤報酬改定の評価、“悪い”が50%を下回る

4月からの新たな調剤報酬体系のなかで半年を過ぎ、改めて2018年度改定ついての評価を聞いた。477軒の薬局から回答があり、「良い」12軒(3%)、「やや良い」9%、「どちらとも」41%、「やや悪い」27%、「悪い」20%だった。6月調査と比べその評価に変化は見られなかった。

 

併せて、過去の2回改定を含め、改定年での評価を大きく、3区分(良い/どちらとも/悪い)に分けて比較した。“良い”(良い+やや良い)との回答割合は前回と同様だったが、“悪い”(やや悪い+悪い)との評価は過去最低となった(図26、27

 

 

次に、調剤基本料、後発医薬品調剤体制加算、前年との売上比較(増加/横ばい/減少)の区分などの背景別に、18年度改定に対しどのような評価をしているか見た。

 

調剤基本料区分については、両設問に回答があった488軒のうち基本料1が84%を占めるが、基本料1では“良い”が13%、「どちらとも」43%、“悪い”45%で、それぞれ平均の12%、41%、47%と同様であった。

 

以下、母数は非常に少ないが、基本料2では“良い”は0%、「どちらとも」67%、“悪い”34%、基本料3のイは“良い”5%、「どちらとも」29%、“悪い”66%であり、基本料3のロは“良い”4%、「どちらとも」21%、“悪い”75%であった。基本料3の薬局では、明らかに18年度改定に対しして悪い評価を下しているようだ(図28

 

売上増薬局はある程度評価

次に、前年との売上比較について回答を得た薬局について、対前年比で増加、横ばい、減少とそれぞれ回答を得た薬局区分ごとに18年度改定の評価を見た。両設問に回答があった342軒のうち「増加」薬局群(n=83)では、当然とはいえ“良い”は24%に達し、“悪い”も33%にとどまり平均47%とは大きな差があり、明らかに好評価となっている。その逆に、「減少」薬局群(n=162)では、“良い”は6%にとどまり、“悪い”は65%と過半数を多く上回った(図29

 

 

また、後発医薬品調剤体制加算の区分別で評価に違いがあるかを見た。加算1から非加算の薬局まで、「良い」は0%~4%の範囲だった。両設問に回答のあった315軒のうち「加算1」(n=95)では、「どちらとも」(29%)に比べ“悪い”が67%と平均をはるかに上回るなど、他の「加算2」「加算3」「非加算」の薬局とは異なる評価をしていることがうかがえる(図30

 

次期改定・敷地内薬局等への意見

18年度の調剤報酬改定の評価に関しては、“良い”は9%に過ぎなかったが、14年度改定時、前回の16年度改定時において“悪い”が69%、60%であったのに対し47%と低く、“どちらとも言えない”が44%(16年20%、14年36%)に達していた。

 

今回のアンケートでは、18年度改定に対する評価と共に、次期(20年度)改定に向けて意見を求めた。492軒中297軒(60%)の薬局から懸念、不安、期待のコメントが得られた。このほか、全国に拡がりつつある“敷地内薬局”について、“オンライン”服薬指導との表現が定着しつつある遠隔服薬指導に対する考え方や思いを聞いた。

 

「次期改定」に向けて‐かかりつけ見直しなど要望、経営環境の厳しさ訴える声も

20年度改定に向けては、目立ったキーワードとしては、厳しい、かかりつけ薬剤師、チェーン・門前・個人薬局、後発医薬品(GE薬)に関係する記述が多く見られた。“かかりつけ”関連では、

▽かかりつけ薬剤師指導料の見直しを!

▽かかりつけ薬剤師の制度をなくすべき。大手薬局では2年目、3年目の社員に将来かかりつけ薬剤師になる予約を患者に取るなど異常なことをしている

▽患者から選んでもらえる薬剤師になることは大事だが、かかりつけ薬剤師のようにお金をもらうのはどうかと思う。消費税も問題だと思う。医療は非課税にしてほしい

▽かかりつけ薬剤師は、薬剤師として当たり前のことが盛り込まれているように思う。そのことに対し、高い点数をつけるというのはどうかと思うし、本当に患者は分かっているのだろうか

このほか、

▽かかりつけ薬剤師についてもっと評価して欲しい

▽対人の薬局であるべきなら、かかりつけ薬剤師指導料などはもう少し点数を上げても良いかと思う

▽地域包括ケアにおける薬局評価を重点的にしてもらいたい。かかりつけを真面目に算定している薬局を評価してもらいたい。かかりつけ技術料を上げてほしい

――など、点数アップに向けた要望も見られた。

 

“厳しい”関連では、▽“在宅”をとってないと厳しい状態になる

▽薬局には厳しい改定が続いている。医療費を抑制するためと理解しているつもりだが、経営的にも大変

▽厳しくなることが予想される

▽厳しくなるのは分かっているが、調剤ばかり減らしていくのはどうかと思う

▽これ以上厳しくしないでほしい

▽さらに厳しくなるだろうが、何とか生き残るよう努力する!!

▽消費税も10%になり、ますます薬局経営は厳しくなると思う。面で受けているところは業務が多くなり、門前は薄利多売になっていくと思う

――など、経営環境の厳しさを訴える声が見られた。

 

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出典:薬事日報

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