平均余命が過去最高更新~男81.41歳、女87.45歳
厚生労働省が7月31日に公表した「2019年簡易生命表の概況」によると、男性の平均余命は81.41歳、女性は87.45歳で、男性は8年連続、女性は7年連続で過去最高を更新した。厚労省は、個人の健康に対する意識の高まり、医療技術の進展で悪性新生物、心疾患、脳血管疾患の3大死因による死亡率の改善が平均余命の伸びにつながったと分析している。
平均余命は、その年に生まれた人が平均してどれくらい生きられるかを予測した数値。日本人の平均余命は、男性で0.16歳、女性で0.13歳、前年から上昇して過去最高を記録した。男女差は6.03歳で、前年から0.03歳とわずかに減少した。
また、90歳まで生存する人の割合は男性27.2%、女性51.1%で、前年から男性は0.7%、女性は0.6%増加した。
国際比較で見ると、男女共に前年から順位に変化はなく、男性の1位は香港82.34歳、2位はスイス81.7歳、3位は日本の順となった。女性の1位も香港で88.13歳、2位は日本、3位はスペイン86.22歳の順だった。
将来、どの死因で死亡するかを予想した死因別死亡確率では、0歳では男女共に悪性新生物が最も高く、次いで心疾患となった。3位以降は、男性では肺炎、脳血管疾患、女性では脳血管疾患、肺炎と前年と同様の順となった。
65歳では男女共に0歳に比べ悪性新生物の死亡確率が低く、他の3死因の死亡確率が高くなっており、75歳以上ではその傾向がさらに強くなっている。
悪性新生物、心疾患、脳血管疾患の3疾患による死亡確率は0歳男性が49.62%、女性が44.72%で、前年よりも低下した。
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出典:薬事日報
薬+読 編集部からのコメント
厚労省が公表した「2019年簡易生命表の概況」によると、男性の平均余命は81.41歳、女性は87.45歳で、男性は8年連続、女性は7年連続で過去最高を更新しました。厚労省では「個人の健康に対する意識の高まり」「医療技術の進展で悪性新生物、心疾患、脳血管疾患の3大死因による死亡率の改善」が平均余命の伸びにつながったと分析。また、90歳まで生存する人の割合は男性27.2%、女性51.1%で、前年から男性は0.7%、女性は0.6%増加しています。将来、どの死因で死亡するかを予想した死因別死亡確率では、0歳では男女共に悪性新生物が最も高く、次いで心疾患。3位以降は、男性では肺炎、脳血管疾患、女性では脳血管疾患、肺炎と前年と同様の順となりました。