東京都、薬局に協力金1日3万円~年末年始の供給体制確保
東京都は、29日~来年1月3日の年末年始に、診療・検査を実施する医療機関と連携して開所する調剤薬局に対し、1日3万円の協力金を支給すると発表した。8時間以上開所していることが条件で、都民が年末年始に受診でき、必要な薬を受け取れる体制の確保を目指す。薬局への協力金に対する支出については、都の財源から約1億円を充てる。
都は、発熱患者に対応する医療機関として約3200施設を指定している。休日診療を行う医療機関には連携する当番薬局が対応していたが、新型コロナウイルス感染症のみならず、インフルエンザや他の感染症も拡大が予想されることから、年末年始の診療・検査医療機関、調剤薬局の体制を確保する必要があると判断。対応した医療機関や薬局に対し、協力金を支給することを決めた。
対象は、29日~来年1月3日に診療・検査を実施する都内の診療・検査医療機関、これらの機関と連携して開所する調剤薬局。年末年始に開所する薬局数は現在調査中としている。
診療・検査医療機関に対しては、1日当たりの体制確保時間数に応じた額として、4時間で15万円を支給する。4時間以上は1時間当たり3万7500円となる。
神奈川県などでも年末年始に開所した薬局に対して協力金を支給する取り組みを実施する予定だ。
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出典:薬事日報
薬+読 編集部からのコメント
東京都では12月29日~来年1月3日の年末年始に、診療・検査を実施する医療機関と連携して開所する調剤薬局に対し、1日3万円の協力金を支給すると発表しました。現在、東京都は発熱患者に対応する医療機関として約3200施設を指定。休日診療を行う医療機関には連携する当番薬局が対応していましたが、新型コロナ感染症のみならず、インフルエンザや他の感染症も拡大が予想されることから、年末年始の診療・検査医療機関、調剤薬局の体制を確保する必要があると判断。対応した医療機関や薬局に対し、協力金を支給することを決めました。条件は「(1日に)8時間以上開所していること」で、都民が年末年始に受診でき、必要な薬を受け取れる体制の確保を目指します。協力金支出については、都の財源から約1億円が充てられます。