医療

後発品67品目を薬価収載~初収載1成分は過去最少 厚生労働省

薬+読 編集部からのコメント

厚生労働省が、後発品17成分67品目を薬価基準に収載。初めて収載された後発品は、筋弛緩回復剤の「スガマデクスナトリウム」(先発品名:ブリディオン静注)の1成分2規格12品目で、過去最少の品目数となりました。

厚生労働省はきょう14日、後発品17成分67品目を薬価基準に収載する。初の後発品収載は、筋弛緩回復剤の「スガマデクスナトリウム」(先発品名:ブリディオン静注)の1成分2規格12品目で、厚労省が公表している2009年5月分以降で最少となった。先発品メーカーから特許使用の許可を得て、後発品として発売するオーソライズドジェネリック(AG)は、初後発に限ると1成分2規格2品目だった。

今回、薬価収載の希望品目数は76品目だったが、8品目が統一名収載品であること、1品目が安定供給に支障が出ることを理由に取り下げられ、最終的に24社17成分30規格67品目が収載される。09年以降では、3番目に少ない収載品目数となった。

 

収載状況の内訳を見ると、内用薬が13成分21規格48品目、注射薬が4成分9規格19品目で、外用薬と歯科用薬剤の収載はなかった。

 

初めて収載された後発品は、注射薬に分類される筋弛緩回復剤のスガマデクスナトリウムの1成分2規格12品目で、過去最少の品目数となった。このうち、AGに該当するのは、丸石製薬の「スガマデクス静注液200mg『マルイシ』、同500mg」だった。

 

医療安全の観点から一般名に変更したなどの代替新規を含め、収載品目数が多かった上位企業は、ダイト6品目、辰巳化学・ヴィアトリスヘルスケアの各5品目、東和薬品・ニプロ・サンドの各4品目、日医工3品目の順だった。

 

代替新規を除いた収載品目数の上位企業は、辰巳化学5品目、東和薬品・ニプロ・サンドの各4品目の順となった。今回収載される67品目のうち、代替新規は12品目、代替新規以外は55品目だった。

 

収載品目数が最も多かったのは、抗てんかん剤であるゾニサミドの14社2規格28品目だった。

 

4月の薬価制度改革で先発品の「0.4掛け」とする規定について、新規収載時に同時収載される内用薬が「10品目を超える場合」から「7品目を超える場合」に変更となったが、昨年12月の前回収載と同様、0.4掛けルールが適用された品目はなかった。

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出典:薬事日報

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