さくら薬局を視察~武見厚労相ら、マイナ保険証推進へ
武見敬三厚生労働相と河野太郎デジタル相は5日、マイナンバーカードを健康保険証として積極的に利用している「さくら薬局品川池田山店」(東京都品川区)を視察した(写真)。
同薬局はNTT東日本関東病院の門前薬局で、6月実績では29.1%の患者がマイナ保険証を利用しており、全国薬局の平均利用率7.4%に比べて高い。両大臣は、同薬局においてマイナンバーカードの利用率向上のため積極的に行っている取り組みに関する説明を聞き、意見交換を行うと共に受付など現場の見学を行った。
薬局側からは、窓口に英語対応が可能なスタッフを配置し、中国語やタイ語、ベトナム語など10カ国語でビデオ通話からリアルタイム通訳での対応も行っていることや、高齢者や初めてマイナ保険証を使う人のため、カードリーダーの使い方について同意画面の案内などの使い方を示した説明をリーダーの側に用意していることなどの説明を受けた。
武見氏は視察後、記者団に対し、「意見交換ではマイナ保険証の利用で薬局としても患者の資格情報が素早く確認でき、特にレセプトでの1カ月半の過程が省略でき、リアルタイムで直ちに確認できることがよく分かった」と述べた。
薬局などに対しては顔認証付きカードリーダーの増設支援などを進め、「マイナ保険証は医療DXのパスポートでもある。1人でも多くの人がマイナ保険証を使っていただくことによって、マイナ保険証のメリットがより広くなっていくことを国民の皆さんに理解いただきたい」と語った。
一方、河野氏は、患者への同意取得手続きの効率化を課題に挙げ、「毎回同意のボタンを何度も押さないといけないというのが大変だという声があったので、厚労省をサポートして一度同意した方がそのままでいいというのであれば改善していきたい」と述べた。
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出典:薬事日報
薬+読 編集部からのコメント
武見厚労相と河野デジタル相が、マイナンバーカードを健康保険証として積極的に利用している「さくら薬局品川池田山店」を視察。利用率向上のため積極的に行っている取り組みに関する説明を聞き、意見交換を行うと共に受付など現場の見学を行いました。