処方せん

電子処方箋で紐付け誤り~医薬品マスタ設定促す 厚生労働省

薬+読 編集部からのコメント

医療機関・薬局で独自に使用しているコード(ハウスコード)と電子処方箋で用いるコード(YJコード、レセプト電算コード、一般名コード)との紐付けの誤りにより、意図されたものとは異なる医薬品が表示されるなどの事例を厚生労働省が公表しました。

厚生労働省は、医療機関・薬局で独自に使用しているコード(ハウスコード)と電子処方箋で用いるコード(YJコード、レセプト電算コード、一般名コード)との紐付けの誤りで意図されたものとは異なる医薬品が表示されるなどの事例を公表した。ハウスコードとの紐付けを行う際は紐付け誤りのないよう確認を呼びかけ、電子処方箋の発行・応需に当たっては医療機関・薬局で薬品名称、規格、薬価基準収載コード、薬価などが登録されている「医薬品マスタ」の設定を行うよう周知した。

 

別の事例では、システム更改時の作業に電子カルテにおけるハウスコードとの紐付け作業が必要であったにも関わらず、必要な設定や作業すべき処理がされておらず、医療機関の意図しないうちに全てのコードがマスタに登録されていない医薬品などをシステムで利用する際に一時的に利用する「ダミーコード」になっていたり、紐付けの誤りが発生したりしたことも報告。ダミーコードを極力しないよう呼びかけた。

 

また、医療機関のシステム上、薬価基準上の単位で入力する必要があったところ、製剤単位で入力していたため、薬局システムにおいて意図しない単位で表示された事例もあった。

 

具体的には、薬価基準上の単位が「g(グラム)」の外用薬について、1本5g入りであるチューブ剤を「2本」処方したはずが、薬局システムでは「2g」と表示されてしまっており、薬局で単位や数量の表示がどのようにされているか改めて確認するよう求めた。

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出典:薬事日報

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