医療

薬剤師国試5科目に変更 ~ 複合問題は大幅に改訂へ 薬剤師分科会薬剤師国家試験制度改善検討部会

薬+読 編集部からのコメント

薬剤師国家試験の試験科目が、2029年度から「社会と薬学」「基礎薬学」「医療薬学」「衛生薬学」「臨床薬学」の5科目に改められる見通しです。科目間組み合わせにより出題される複合問題は、総合的な問題解決能力を評価できるよう改訂されます。

厚生労働省の薬剤師分科会薬剤師国家試験制度改善検討部会は昨年12月26日、2022年度に改訂された薬学教育モデル・コアカリキュラムに対応した薬剤師国試のあり方に関する基本方針案について、部会長一任で取りまとめることを了承した。試験科目は現行コアカリの大項目である「社会と薬学」「基礎薬学」「医療薬学」「衛生薬学」「臨床薬学」の5科目に見直し、科目間組み合わせにより出題する複合問題は総合的な問題解決能力を評価できるよう改訂する。出題基準を改訂し、29年度の第115回国試から基本方針を適用予定。一方、国試における基礎薬学(物理・化学・生物)を薬学共用試験CBTで代用することは「現時点では難しい」と結論づけた。

 


 

改訂コアカリが24年度入学生から適用されたのに伴い、同部会では4回にわたる会合で国試の必要な改善事項に関する検討を行い、国家試験の基本方針案をまとめた。

 

試験科目は「物理・化学・生物」「衛生」「薬理」「薬剤」「病態・薬物治療」「法規・制度・倫理」「実務」の7科目で実施されていたが、改訂コアカリの大項目B~Fに対応した形で「社会と薬学」「基礎薬学」「医療薬学」「衛生薬学」「臨床薬学」の5科目に改める。改訂コアカリでは学修領域としての大項目が刷新され、大項目間の関係性やつながりについて統合的に理解する重要性が示されたことを受け、試験科目を改訂する。

 

改訂コアカリの大項目A「薬剤師として求められる基本的な資質・能力」、大項目G「薬学研究」はその特性から独立した科目立ては行わない。薬学研究については問題作成時の一つの要素として出題することで受験者の課題発見・問題解決能力を評価する。

 

出題数は必須問題90問、一般問題(薬学理論問題)125問、一般問題(薬学実践問題)120問の計335問とし、複合問題を10問減らす。総合的理解を問う出題が増加している複合問題の出題数を10題減らすことで1題当たりの回答時間を確保するのが狙いだ。

 

複合問題の出題形式についても組み合わせる科目制限を取り払う。現行では、一般問題(薬学理論問題)で実務を除く同一科目内、異なる科目を組み合わせた連問、一般問題(薬学実践問題)で実務と実務以外の科目を組み合わせた複合問題を出題しているが、試験の時間割りで組み合わせる科目に制限があった。

 

今回の改訂で複合問題の科目組み合わせの自由度を高くし、薬剤師としての実践的能力をより適切に評価する。

 

従来の「連問」「複合問題」は同等のものとなるため、いずれも一般問題(薬学実践問題)で出題することとし、必須問題・一般問題(薬学理論問題)は単問のみの出題とする。複合問題における科目別出題数の配分は国試改訂後も「概ね踏襲するよう努めること」とした。

 

合格基準足切りの基準については「必須問題について全問題への配点の70%以上で、1試験科目ごとの得点がそれぞれ配点の30%以上であること」とした。過去に出題された既出問題は20%程度の割合とした。

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出典:薬事日報

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