接遇マナー・テクニック 接遇マナー・テクニック
困ったときに薬(やく)立つ、薬剤師の接遇・マナー
困ったときに薬(やく)立つ、薬剤師の接遇・マナー

育休中に薬剤師がすべきことは?
育休中に薬剤師がすべきことは?
育休中の薬剤師です。今まで蓄積したことを復帰したときに全部忘れそうで不安です。育休中にどんな自己研鑽をしておくべきでしょうか?

Answer
Answer
書籍やネットで情報収集しておきましょう
次々に新しい薬が発売され、治療方法も目まぐるしく進化していく昨今ですから、不安に感じるのももっともだと思います。薬局業務自体も大きな変化が押し寄せている時ですから、育児休暇などでまとまった休みを取ると、なおのこと心配ですね。
 
相談者さんは13年の経験がありますから、私はそれほど不安に感じることはないと思います。確かに薬や治療はどんどん新しくなりますが、薬剤師として培ってきた経験はゼロにはなりません。
休んでいる間の変化については、もちろん復帰後に相応の努力をして覚える必要があるでしょう。しかし、長年慣れ親しんだ知識や情報は、少しトレーニングすれば勘とともに復活するものです。
 
どうしても不安であれば、薬局・薬剤師向けの情報誌の定期購読や、ネットで役立つ情報を読むなどして、アップデートに努めましょう。
 
託児などの環境を整えることが可能であれば、薬剤師会等の研修に自主的に参加したり、外出のついでに、元の職場に立ち寄り新薬などの情報をシェアしてもらったりしてもいいですね。
職場で定期的に勉強会を開いている場合、育休中でも参加できるようにお願いしてみるのも一手。
育休中も時折職場に顔を出すと良好なコミュニケーションが維持でき、上司や同僚に復帰への意欲をアピールすることもできます。なにより、新しい情報を得ることで自身のモチベーションを維持することにつながり、一石二鳥どころか三鳥にもなりそうです。
 

育児での生きた学びが復帰後に役に立つ
今回私がお伝えしたいのは、育児そのものが薬剤師として復帰した後に大いに役立つ自己研鑽になるということ。
ご存じのとおり、小児科をはじめとしてお子さんの薬にまつわる相談は少なくありません。育児経験がある薬剤師は、自分の経験をもとに保護者の方々に分かりやすく説明できます。
経験に基づく言葉は、知識だけの言葉より相手の胸に響くもの。育児経験があるということが、大きなアドバンテージになるのです。
 
ご自身が育休を取っている時間は、貴重な学びの時間でもあります。受診・検診の経験はもちろんのこと、育児にまつわること全てが復帰後に必ず役に立ちます。そのように意識して育児に取り組めば、ママ友との交流も貴重な情報源。復帰後、「ぐずったときの薬の上手な飲ませ方は~」というように実践ですぐに使えるのです。
 
育休中は現場から取り残されてしまったと感じ、焦る気持ちもあるかもしれません。しかし、長い目で見れば、他では得られない、生きた学びの貴重な時間です。育児は思うようにいかず挫けそうになることもあるでしょうが、薬剤師としての経験が生きることもあるはず。前向きな気持ちを持ち続けて、堂々と職場復帰できるよう頑張ってください。
育児経験は薬剤師として大きなアドバンテージ。貴重な生きた学びの時間を有意義に過ごしましょう。
育児経験は薬剤師として大きなアドバンテージ。貴重な生きた学びの時間を有意義に過ごしましょう。

村尾 孝子
村尾 孝子(むらお たかこ)
薬剤師、医療接遇コミュニケーションコンサルタント。
株式会社スマイル・ガーデン代表取締役。
薬剤師として総合病院薬剤部、漢方調剤薬局、調剤薬局で20年以上にわたり調剤、患者応対を経験。管理薬剤師として社員の人材育成に注力する。
現在は医療現場経験を活かし、医療接遇コミュニケーションコンサルタントとして活躍中。
マイナビ薬剤師・連載コラムが書籍化された、
「患者さん対応のプロをめざす! 『選ばれる薬剤師』の接遇・マナー」が
2017年7月19日 同文舘出版より発売。
株式会社スマイル・ガーデン : http://smile-garden.jp/
ブログ「いつもワクワク Always Smiling!」: http://smilegrdn.exblog.jp/
薬剤師さんからの質問大募集!村尾孝子先生が、あなたの質問にお答えします
薬剤師さんからの質問大募集!村尾孝子先生が、あなたの質問にお答えします
今さら人に聞けない接遇・マナー、クレームへの対処方法など、薬剤師さんからの質問を募集しています。カルテ情報(お名前、薬剤師歴、年齢、性別、勤務先種別)を記入の上、こちらからご応募ください。皆さんの質問に、村尾孝子先生がわかりやすくお答えします。

※投稿者の特定を避けるため、一部内容を変更して掲載しております。

<PR>満足度NO.1 薬剤師の転職サイト