ブックレビュー

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懐かしい薬や生活用品を豊富に掲載したカタログエッセイ

【書籍概要】

昭和の雰囲気を感じる懐かしい雑貨のうち、現在でも入手可能なものを紹介するカタログエッセイ。雑貨全般を扱っていますが、「浅田飴 水飴」「オブラート」「水枕」など、薬や健康にまつわるアイテムも多数掲載されています。
薬局店頭で見かけるおなじみの商品に意外な歴史があったり、映画やドラマで見たレトロな商品が今も売られていることがわかったり、思いがけない発見が多く楽しめる1冊です。

COLUMN

薬局で市販される医薬品やヘルスケア用品などの中には、意外なロングセラー商品が数多くあります。本書では1960~70年代に発売されたものや、その時代に広く普及していたものを中心に、今でも購入できる商品が紹介されています。

 

本書に掲載されている商品のなかでももっとも発売時期の古い「浅田飴 水飴」は、今から約130年前の1887年に発売され、「引札(ちらし)広告を活用した最初の商品」といわれています。またキャンデータイプの「固形 浅田飴」は1926年の発売と、こちらも90年の長い歴史をもっています。
また、粉薬を包んで飲みやすくする「国光オブラート」は、1927年の発売。容器は紙製からプラスチック製に変更されたものの、パッケージのラベルは昔のままのデザインで販売されています。

 

医薬品や薬に関するもの以外に、紹介されているロングセラー商品には、1925年発売の「オンリーワン水枕」があります。オレンジ色のゴムでできた本体の中に氷水を入れ、金属製の留め金で口を閉じる形状。さらに、時代が少し後になると、ゲル状のポリビニールアルコールを使用することで、水枕の弱点である水漏れや温まりやすさなどをカバーした「アイスノン」が1965年に登場します。

 

本書は、懐かしい商品を紹介した「まだある。」シリーズの1冊ですが、同シリーズは駄菓子や玩具、文具などさまざまなジャンルに分かれて発売されています。そのうちの「キャラクター編」には、薬局の店頭に置かれているカエルの「ケロとコロ」、ゾウの「サトちゃん」、ウサギの「ピョンちゃん」といった、製薬メーカーのキャラクター人形やその歴史も紹介されています。

 

長く販売されてきた商品はパッケージなども昔ながらの雰囲気を残したものが多いため、その商品の発売当時や全盛期を知る人には懐かしく、若い人には新鮮に感じるのではないでしょうか。仕事で歳の離れた人とコミュニケーションをとるときの話題作りにも、これらの知識は役立ちそうです。
また歴史ある商品を見つめ直すことは、「長く愛される商品やサービスとはなにか」「信頼され続けるために必要なものはなにか」を知るヒントになり、自分自身の仕事のあり方を考えることにもつながるかもしれません。

 

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