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令和初ボーナス! 薬剤師のボーナスは平均より多い?

「#令和初ボーナス」というワードがTwitterでトレンド入りするほど、2019年夏ボーナスの動向に早くも関心が集まっています。薬剤師のみなさんも今年のボーナスの傾向が気になるところでしょう。本記事では、昨年のボーナスにまつわるデータをもとに薬剤師のボーナスの平均額から他業界との比較、ボーナスアップのポイントまでを徹底紹介します。

2018年夏のボーナス平均額

夏のボーナスシーズンがやってきました。厚生労働省が公表している「毎月勤労統計調査」(2018年9月分結果速報等)によると、全産業における2018年の夏のボーナス平均支給額は38万3879円で、前年に比べて4.7%増加しました。一方、薬剤師のボーナスの支給額はどうだったのでしょうか。

 

厚生労働省が公表している「平成30年賃金構造基本統計調査」によると、薬剤師の平成30年のボーナスの平均支給額は、年間で87万7100円(平均年齢は38.6歳・平均勤続年数7.6年)でした。これは年間の支給額ですので、夏と冬はほぼ同額が支給されることを考慮するとこの半額程度である43万8550円がおおよその夏のボーナス支給額と考えられます。全産業の平均額と比べると、薬剤師は高水準のボーナスを得られていることがわかります。

薬剤師のボーナスは勤務先の規模によって変わる?

続いて、勤務先の規模別に薬剤師のボーナス相場を見てみましょう。

 

■勤務先の規模別・薬剤師のボーナス支給額

  従業員1000人以上 従業員100以上1000人未満 従業員10人以上100人未満
年間賞与額 84万5400円 87万3900円 98万8300円
平均年齢 34.8歳 40.7歳 47.2歳
平均勤続年数 6.4年 8年 10.8年

(平成30年賃金構造基本統計調査をもとに作成)

 

ボーナスの支給額は、一般的に従業員規模が大きい企業のほうが多くなる傾向があります。しかし、支給額だけを単純に比較すると、薬剤師のボーナスは従業員規模が小さい企業のほうが多くなっていることがわかります。

 

平均年齢や勤続年数に注目すると、従業員規模が小さい企業ほど平均年齢が高く、平均勤続年数が長い傾向があります。そのため、薬剤師は企業の従業員規模にかかわらず、長く働き続けるとしっかりとボーナスが支給される安定した職種と考えることができそうです。

薬剤師のボーナスは勤続年数や性別によって変わる?

続いて、厚生労働省が公表している「平成30年賃金構造基本統計調査」をもとに、薬剤師の勤続年数別のボーナス支給額を見てみましょう。

 

■勤続年数別・薬剤師のボーナス支給額

女性:全体平均87万3400円(年間)

勤続年数 支給額
~1年未満 2万700円
1年~4年 77万5500円
5年~9年 86万4400円
10~14年 91万6200円
15年~ 110万7700円

 

男性:全体平均88万3300円(年間)

勤続年数 支給額
~1年未満 6万9000円
1年~4年 70万2700円
5年~9年 99万6600円
10~14年 109万9700円
15年~ 104万9500円

(平成30年賃金構造基本統計調査をもとに作成)

 

勤続年数ごとに見ると、男性が女性よりも数万円程度上回る項目もあれば反対に女性が男性よりも数万円上回る項目もあり、平均して見れば薬剤師のボーナス支給額は男女の差がほとんどないといえそうです。また、勤続年数が少なくても、全体平均(87万7100円、平均年齢は38.6歳、平均勤続年数は7.6年)を超えるボーナスをもらっている人も少なくないようです。

他業界と比べて薬剤師のボーナスは多い? 少ない?

最後に、「毎月勤労統計調査」(2018年9月結果速報等)をもとに、他の産業で働いている人の昨年2018年の夏のボーナス支給額を見てみましょう。

 

■2018年 産業別夏季ボーナス支給額

主な産業 平成30年夏季賞与額 前年比増減
全産業 38万3879円 4.7%増
建設業 52万341円 22.7%増
製造業 52万273円 4.4%増
卸売業・小売業 34万132円 10.5%増
電気・ガス業 73万4210円 0.9%増
医療・福祉 26万7661円

2.0%減
運輸業・郵便業 38万2438円 17.2%増
金融業・保険業 55万312円 10.8%減
不動産・物品賃貸業 40万1399円 11.1%減

※5人以上の事業者が調査対象で、平成30年6月から8月に「特別に支払われた給与」のうち、賞与として支給された給与が特別集計されています。(毎月勤労統計調査 2018年9月分をもとに作成)

 

ボーナス支給額は各産業によって差があり、業績が好調だった「建設業」の支給額が前年より22.7%増加するなど、増加率の高さが目立ちました。また、業績が安定している「電気・ガス業」の増加率0.9%と微増ではあるものの、ボーナス支給額は全産業でもっとも多くなっています。一方、マイナス金利で経営環境が厳しさを増している「金融業・保険業」が前年より10.8%減少した55万312円であり、全体のボーナス支給額が増加している中で苦境に立たされている業界のひとつだと考えられます。

 

薬剤師のボーナス支給額をおおよそ43万8550円として比較すると、「卸売業・小売業」「運輸業・郵便業」「不動産・物品賃貸業」の各支給額を上回る一方で、「建設業」「製造業」「電気・ガス業」「金融業・保険業」より下回ったことが読み取れます。

薬剤師がボーナスアップする方法

2018年の夏のボーナス支給額について振り返ると、薬剤師は全産業の平均よりも多く支給されていたことがわかりました。薬剤師は勤務先の従業員規模にかかわらず、勤務年数の長さに比例してボーナス支給額が増加する傾向にあり、「令和初ボーナス」となる2019年夏のボーナスでもこの傾向は大きく変わることはないでしょう。

 

なお、給与や賞与などの待遇面で男性優位の産業が多いなか、男女の賞与額にほぼ差がない薬剤師は、女性にとっても能力を十分に発揮できる職種のひとつだといえます。

 

ボーナスアップを狙うには、正社員として長く働ける職場を選ぶことがポイントです。現在アルバイトやパートとして勤務している方や長期的なキャリア設計にお悩みの方は、転職を検討してみてもいいかもしれません。


執筆/斉藤 勇(さいとう いさむ)

ファイナンシャルプランナー/宅地建物取引士
オフィスISC代表。保険や貯蓄、住宅ローンなど、お金にまつわる疑問や悩みごとの相談に応じている。不動産取引では不動産投資を通じて得た豊富な取引経験をもとに、売り手と買い手、貸し手と借り手、それぞれの立場でアドバイスを実施。趣味はマリンスポーツ。モットーは「常に感謝の気持ちを忘れずに」。

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