ビューティー
更新日:2020.03.05公開日:2015.01.19 美容&健康トレンド薬剤師兼美容家として活動する花田真理さんが、「薬剤師として知っておきたい美容の知識」「手軽にできるヘアアレンジ」など、“薬剤師と美容”をテーマに語るコラムです。
使用期限が記載されていない化粧品。一度開封したあとはどのくらいの期間、使用できるのでしょうか。今回はアイテム別にご紹介します☆
★スキンケア化粧品(化粧水、美容液、乳液、クリームなど)
スキンケア用品は4ヵ月が目安。
スキンケア用品は水分が多く雑菌が繁殖しやすいため、早めに使い切ることが推奨されています。
★化粧下地、日焼け止め
化粧下地、日焼け止めは半年が目安。
水分が含まれていること、また、指に取る機会が多く雑菌が増えやすいためです。
★粉状の化粧品(アイシャドウ、チーク、ファンデーション、パウダーなど)
粉状の化粧品は1年が目安。
粉は雑菌が繁殖しにくいため、比較的長持ちします。
★リキッドやクリーム状の化粧品(アイシャドウ、チーク、ファンデーションなど)
リキッドやクリーム状のものは半年が目安。
水分が含まれているため、粉状の化粧品より雑菌が繁殖しやすいです。早めに使い切ることが望ましいでしょう。
★マスカラ、アイライナー
マスカラ、アイライナーは3ヵ月が目安。(削るタイプのペンシルアイライナーは1年)
マスカラやアイライナーは、まつ毛や粘膜に直接触れるため、雑菌が繁殖しやすいです。早めに使い切ることが望ましいでしょう。
また、雑菌のついたマスカラやアイライナーは、目の充血やかゆみ、結膜炎、ものもらいなどの原因にもなります。
★口紅、リップグロス
口紅、リップグロスは半年が目安。
唾液など口内の雑菌が入りやすく、繁殖もしやすいためです。
口紅はリップブラシを使い、直接唇につけることを避ければ、1年程度使用できます。
また防腐剤不使用のもの(「無添加」や「オーガニック」と謳っている化粧品に多い)は、雑菌が繁殖しやすく品質を保つことが困難なため、開封後1ヵ月以内に使い切るとよいでしょう。
開封した化粧品の劣化を遅らせるためにも、保管の際は下記に注意してみてください。
・容器の蓋はしっかり締めて酸化や品質の劣化を防ぐ
・高温・多湿・直射日光のあたる場所で保管しない
・メイクブラシやスパチュラなどを使用し、指を直接入れたり、直につけないようにする
・メイク道具は常に清潔にする
・清潔な手で取り扱い、一度出した内容物を再度容器に戻さない
化粧品の使用期限を意識することは、「肌荒れなどの病気を減らすこと」にもつながります。薬剤師として化粧品はどういうものかという正しい知識を身につけたうえで、どう関わっていくかを考えることは、今後さらに必要とされるかもしれません。
私は化粧品が好きなので、たくさん試したい派。スキンケア商品はボディにも使って消費しちゃってます! 残念ながら自分に合わなかったものは友人や家族にあげたり、使用期限がきてしまったものは処分するようにしたりも……。
化粧品は女性を綺麗にしてくれるもの。消費期限を意識しながらシーズンごとに買い替えて、気分を上げることも大切です☆
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