【都薬 永田会長】会員薬剤師の逮捕に「憤り」~許可申請あり方見直しを
東京都薬剤師会の永田泰造会長は22日の記者会見で、無資格で医療行為を行ったとして医師法違反などの疑いで逮捕された「十番ファーマシー薬局」(港区)の薬剤師が都薬会員であることを明らかにし、「悲しい思いだ。昨年からコンプライアンス研修会を開催しているにも関わらず、こういう事件が出てきたことに憤りを感じる」と述べた。
都薬では、昨年10月から4回にわたって、都内の全薬局管理者を対象にコンプライアンス研修会を実施していたが、今回、逮捕された薬剤師に関しては研修会に参加していなかったことも明らかにした。
永田氏は、同薬局と医療機関の建物内部が通路でつながっていたとの報道に言及。「港区薬剤師会に現地調査をお願いしている」と説明。
薬局開設時や更新時の立ち入り検査があるにも関わらず、業務が行われていたことから、「行政側への不満を持つ。悪いのは薬局であり薬剤師だが、薬局の許可申請のあり方についても、もう一度見直す必要があるのではないか」と指摘した。
また、永田氏は、都内の薬局が地域連携薬局の申請要件である無菌調剤に関する体制が整っていないことから、各地域の医薬品管理センターの活用を視野に入れ、会員薬局が同センターと連携を深めることで、地域連携薬局としての申請要件が満たせる体制を確保したい考えを示した。
出典:薬事日報
薬+読 編集部からのコメント
1月20日、無資格で医療行為を行ったとして医師法違反などの疑いで薬剤師が逮捕された「十番ファーマシー薬局」(東京都港区)の事件に関して、東京都薬剤師会の永田会長が「昨年からコンプライアンス研修会を開催しているにも関わらず、こういう事件が出てきたことに憤りを感じる」と怒りを露わにしました。今回、逮捕された薬剤師は研修会に参加していませんでした。永田会長は薬局開設時や更新時の立ち入り検査があるにも関わらず、業務が行われていたことに関して、行政側への不満も明かしています。