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同効薬への切り替え回避を~ビタミンD3製剤不足で提言

薬+読 編集部からのコメント

7月19日、日本骨粗鬆症学会と日本骨代謝学会は、エルデカルシトール供給不足の代替策として、「骨粗鬆症患者に対する処方をアルファカルシドールに切り替えることは避けるべき」との提言を公表しました。現在、骨粗鬆症治療に用いられるビタミンD3製剤のエルデカルシトール、アルファカルシドールの後発品メーカーなどによる出荷調整が相次ぎ、供給が不足している現状を受けてのものです。

骨粗鬆症治療に用いられるビタミンD3製剤のエルデカルシトールとアルファカルシドールの供給が不足している現状を受け、日本骨粗鬆症学会と日本骨代謝学会は19日、エルデカルシトール供給不足の代替策として、骨粗鬆症患者に対する処方をアルファカルシドールに切り替えることを避けるべきとの提言を公表した。

 

現在、後発品メーカーなどによるエルデカルシトール、アルファカルシドールの出荷調整が相次ぎ、供給が不足する事態となっている。

 

両学会は、「いずれも骨粗鬆症治療で重要な役割を果たす薬剤であり、何らかの対応を考える必要がある」とする一方で、「アルファカルシドールは副甲状腺機能低下症や腎不全に伴う続発性副甲状腺機能亢進症、くる病・骨軟化症患者に必要度の極めて高い薬剤であり、これらの患者に対するアルファカルシドールの供給を確保するため、最大限の努力を払うことが必要」と強調。

 

「エルデカルシトールの供給不足の代替策として、骨粗鬆症患者に対する処方をアルファカルシドールに切り替えることは避けるべき」と提言した。

 

その上で、エルデカルシトールとアルファカルシドールの供給が再開するまでの対応策として、▽エルデカルシトールをアルファカルシドールに変更することは避ける▽新規に骨粗鬆症治療を開始する場合は、エルデカルシトールやアルファカルシドールは避ける▽アルファカルシドールもしくはエルデカルシトールを他の薬剤と併用している場合は必要性を検討し、短期間休薬できるようであれば一旦休薬する▽アルファカルシドールもしくはエルデカルシトールを処方する場合は、できる限り長期処方を避ける――ことなどを求めた。

 

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出典:薬事日報

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