医療

成田に薬学部開設計画~大田原、大川に続く拠点【国際医療福祉大学】

薬+読 編集部からのコメント

国際医療福祉大学は、2024年4月に6年制の成田薬学部薬学科(仮称)を開設する構想を明らかにしました。
開設されれは同大学において大田原キャンパス(栃木県大田原市)、大川キャンパス(福岡県大川市)に続き薬学部として3拠点目となり、入学定員数は120人を予定しています。
同大は、五つのキャンパスに10学部25学科、4研究科7専攻、1特別専攻科を擁する医療福祉の総合大学で、成田薬学部では、医師に対し薬物治療の提案を行える臨床に強い薬剤師を養成し、チーム医療・チームケアの一員として学科の垣根を越えて実施する関連職種連携教育を展開する方針です。

24年4月に定員120人

国際医療福祉大学は、2024年4月に6年制の成田薬学部薬学科(仮称)を開設する構想を明らかにした。開設されれば、大田原キャンパス(栃木県大田原市)の薬学部薬学科、大川キャンパス(福岡県大川市)の福岡薬学部薬学科に続き、薬学部として3拠点目となる。入学定員数は120人を予定し、薬学部薬学科、福岡薬学部薬学科の22年度入学定員数で換算すると合計420人に達する見込みだ。

 

来年3月には文部科学省に設置の認可申請を予定し、文科省からの認可を前提に成田薬学部薬学科を開設する。設置場所は成田キャンパス、国際医療福祉大学成田病院敷地内の2カ所となる。

 

同大は、五つのキャンパスに10学部25学科、4研究科7専攻、1特別専攻科を擁する医療福祉の総合大学。成田薬学部では、医師に対し薬物治療の提案を行える臨床に強い薬剤師を養成し、チーム医療・チームケアの一員として学科の垣根を越えて実施する関連職種連携教育を展開する方針だ。

 

約60の関連臨床実習施設を保有し、附属病院や近隣のグループ施設と緊密に連携しながら実務実習を実施するほか、薬剤師国家試験対策で高い合格率を目指すとしている。

 

24カ国・地域の協定校の中から2週間の海外研修を実施できるなど国際交流を推進し、国際的な感覚を持った薬剤師も輩出する。既に専任教員の募集を開始しており、開設に向けた準備を進めている。

 

同大はもともと大田原キャンパスに薬学部を設置していたが、20年4月に福岡県南部にある大川キャンパスに「福岡薬学部・薬学科」を新設している。

 

薬学部をめぐっては、将来的な薬剤師の供給過剰や一部大学における教育の質が懸念されており、文科省は6年制薬学部・学科の新設、定員増を抑制する方針を公表している。

 

関係告示を改正した後、今年度内をメドに制度化し、23年度以降に申請、25年度に開設する学部・学科から適用開始する方針を打ち出している。

 

来年4月までに文科省に認可申請しなければ、6年制薬学部・学科の新設が難しくなる。順天堂大学も24年4月に千葉県浦安市の浦安・日の出キャンパスに6年制の薬学部薬学科(仮称)を開設するための準備を進めている。今年度中に薬学部設置の申請を行う予定となっており、駆け込みの申請が相次ぐことになりそうだ。

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出典:薬事日報

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