Q180 薬剤師が職場結婚するときの報告や相談の流れとは?
Q180 薬剤師が職場結婚するときの報告や相談の流れとは?
結婚が決まったら、早めに報告しましょう
最初に考えたいのが、報告のタイミングです。結婚式を挙げる場合、式の3か月前までに報告するのがおすすめです。入籍のみという場合でも、入籍1か月前までには伝えられると理想的でしょう。
職場では年金や保険の手続きに加え、結婚式や新婚旅行で休暇を取る場合はシフト調整などが必要になることもあります。周囲への影響を考えて、結婚が決まったら早めに報告しましょう。職場の人たちを結婚式に呼ぶ場合は、場所や日時が決まってから報告すると、招待される側も早めに予定をおさえられます。
繁忙期に報告すると、結婚準備と仕事とのバランスが取りづらくなってしまうかもしれません。周囲への気遣いはもちろんですが、自分たちの仕事への影響も考慮して、タイミングを計りましょう。長期休暇を取る場合や、結婚を機に退職する場合の報告時期について、職場のルールが定められている場合もありますので、就業規則を確認しておくといいでしょう。
報告のタイミングが決まったら、次に報告する順番を考えます。最初に報告するのは直属の上司。上司以外については、上司に相談してみて特に指示がなければ、役職が上の人、同じ部署の先輩、そして同僚、最後に他部署の人、という順番が一般的です。
親しい人に先に話す場合、上司の耳に入らないようしっかり口止めするのもお忘れなく。気を付けたいのが、人事や総務への連絡です。結婚にまつわる様々な手続きでお世話になるので、忘れずに報告しましょう。
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今後の予定などについても上司に相談しましょう
報告する際は、あらかじめアポイントを取り、直接口頭で報告します。プライベートの報告なので、始業前や休憩時間などに時間を取ってもらうといいでしょう。直属の上司になかなか会えないという場合は、メールや電話などでアポを取ってもいいと思います。
報告内容では、結婚することに加えて、今後の予定などについて上司に相談しましょう。
1.結婚後の働き方、婚姻届けの提出日、姓の変更、休暇の予定など
仕事の継続、出産・引っ越しの予定、結婚式や新婚旅行のための長期休暇の希望など、仕事に影響が出そうな内容については早めに相談しましょう。今後の予定が決まっていない場合も、自分の考えや方向性を伝えると安心してもらえます。
2.結婚式の招待やスピーチの依頼など
結婚式・招待の有無について、報告を受ける上司が気にしそうな点をはっきり伝えます。特に招待する場合は、場所・日時を伝えたうえで、祝辞などの依頼があれば合わせて伝えるとスムーズです。
同僚への報告については、上司に相談したうえで決めるといいでしょう。上司が全員に報告する場を設けてくれることもあります。上司からの指示がない場合は、一人ひとりに口頭で伝えてもいいですし、直接報告できない場合はメールなどを使って伝えてもいいでしょう。
職場結婚の報告は、伝え方やタイミングによって報告を受ける側の気持ちも変わります。周囲への気遣いのある言葉を添えて、職場の皆さんに祝福してもらえる報告をしてほしいと思います。
株式会社スマイル・ガーデン代表取締役。
薬剤師として総合病院薬剤部、漢方調剤薬局、調剤薬局で20年以上にわたり調剤、患者応対を経験。管理薬剤師として社員の人材育成に注力する。
現在は医療現場経験を活かし、医療接遇コミュニケーションコンサルタントとして活躍中。
マイナビ薬剤師・連載コラムが書籍化された、
「患者さん対応のプロをめざす! 『選ばれる薬剤師』の接遇・マナー」が
2017年7月19日 同文舘出版より発売。
株式会社スマイル・ガーデン : https://smile-garden.jp/
ブログ「いつもワクワク Always Smiling!」: https://smilegrdn.exblog.jp/
※投稿者の特定を避けるため、一部内容を変更して掲載しております。