【3党協議】OTC類似薬で合意難航～与党側が中間整理案示す　自民党、公明党、日本維新の会

自民党、公明党、日本維新の会による社会保障に関する協議が5月29日に開かれ、与党側がこれまでの協議内容をまとめた「中間整理案」を示した。ただ、OTC類似薬の保険適用除外に関する項目について維新は「求めていた内容がほとんど入っていない」として合意に難色を示し、党内で検討することとした。

与党側はこれまでの協議を踏まえ、4項目ほどで構成した「中間整理案」を提示。項目には、双方の主張が平行線のまま協議を終えたOTC類似薬の保険適用除外も含まれている。

維新はこれまでの協議で、除外可能な品目や除外に対する意欲などを示すよう与党側に求めてきたが、協議後の会見で青柳仁士政務調査会長は整理案について「求めていた内容がほとんど入っていないと評価しても仕方ないもので、双方の理解が全く異なる部分があった」と説明。その上で、「整理案はいきなり出てきて、位置づけも分からない。これをもって3党の合意として骨太方針に反映させたいとの意図を感じるが、党に持ち帰って検討する」との考えを示した。

岩谷良平幹事長も、「配慮や検討という言葉や課題を列記しているだけで全く話にならず、現状のままでは合意することは恐らく難しい」と述べた。

一方、自民党の田村憲久社会保障制度調査会長も「医療機関に行かずに薬局でセルフメディケーションとして医薬品を購入することが一番と維新は主張しているが、何でもセルフメディケーションで良いというわけではないとの共通認識が得られていない」との見解を改めて示しつつ、「骨太方針を射程に入れ、OTC類似薬の保険適用除外や地域フォーミュラリの促進も含めて中間整理案を次回協議で取りまとめられれば」とした。

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