医療

動物医療の薬剤師関与増~昭和薬大 神林氏ら

薬+読 編集部からのコメント

動物医療における薬剤師の関与を示す関連文献が2020年以降、米国を中心に多く報告されていることが分かりました。獣医療関連や薬物療法関連のみならず、教育・人材育成、公衆衛生・ヘルスケア政策に関する文献も報告されていました。

動物医療における薬剤師の関与を示す関連文献が2020年以降、米国を中心に多く報告されていることが、昭和薬科大学臨床薬学教育研究センター実践薬学部門の神林弾講師らの研究で分かった。獣医療関連や薬物療法関連のみならず、教育・人材育成、公衆衛生・ヘルスケア政策に関する文献も報告されていた。

 

神林氏らは、薬剤師と獣医師の関わりについて、日本語・英語で記載された薬剤師と獣医師の関与を含む研究を対象に、原著論文、レビュー、解説、症例報告から薬剤師、獣医師のキーワードで検索した。

 

動物医療における薬剤師の関与が多岐にわたる領域で報告されており、特に「薬物療法管理」に関する文献が最も多く、薬剤の適正使用、安全管理、調剤支援などにおける具体的な貢献が明らかになった。次いで「教育・人材育成」や「公衆衛生・ヘルスケア政策」に関する報告も一定数見られ、連携体制構築の可能性が示唆されたが、制度整備や実践導入の面では今後の展開が期待されるとしている。

 

地域的には北米とオセアニアからの報告が大半を占め、日本は2件、台湾は1件とアジア圏の実践研究等は限られていた。

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出典:薬事日報

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