学部教育の質で新評価案 ~ 薬学部も3段階で評価か 文部科学省作業部会
文部科学省は、21日の中央教育審議会大学分科会教育・学習の質向上に向けた新たな評価のあり方ワーキンググループで、学位の分野に基づく学部ごとの教育の質を第3者評価で確認する新たな評価案を示した。各大学・学部の教育の質を「質保証」「質向上」の観点から「金」「銀」「銅」の3段階で評価。最も高い評価を受けた学部には助成金の配分を大きくするなどのインセンティブを付与し、最も低い評価を受けた学部には教育の質保証が不適合として改善指導などのペナルティを課す。
大学薬学部(6年制)については、薬学教育評価機構による薬学教育プログラムの第3者評価が行われているが、4年制に対する第3者評価の仕組みはない。定員充足率が100%を下回る大学全入時代を迎える中、文科省主導で薬学部の教育の質に対して厳しく評価されることとなる。
新たな評価案では、各大学が内部質保証システムを中心に大学全体で確認すべき事項を確認し、各学部単位の自己点検評価結果に基づき教育の質に特化した評価を各学部ごとに実施。大学が「新たな評価」データプラットフォームにデータを入力し、評価機関が各大学に評価結果を通知する。
学部単位の教育の質を評価するに当たっては、質保証と質向上の視点で評価する。「高等教育機関として相応しい水準に達していない」「高等教育機関として相応しい水準に達している」「傑出した取り組み等を通じて教育成果を上げている」の3段階での評価付けを検討している。
学校教育法や大学設置基準等など法令等に基づき、高等教育機関として当然に求められる水準を備えているといった質保証の水準に達しているかをまず判定する。具体的には、学部等単位の評価項目で一つでも満たさない項目がある場合は「高等教育機関として相応しい水準に達していない学部等」として不適合となる。不適合となった学部には、文科省として改善指導などペナルティを検討する。
その上で、質保証を評価された学部については各大学の手挙げ方式により、質向上のための取り組みが傑出しており、教育成果(アウトカム)を上げている学部かを判定する。評価を受けた学部には再評価までのサイクルを長くするか、助成金の配分を大きくするなどのインセンティブを検討する。
3段階での学部単位評価を検討しているが、この日の会合では、取り組みが優れているものの傑出した成果までは出ていない学部を評価する必要性から「4段階での評価にすべき」との意見と拮抗した。
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出典:薬事日報



薬+読 編集部からのコメント
文部科学省は、中央教育審議会大学分科会教育・学習の質向上に向けた新たな評価のあり方ワーキンググループで、学位の分野に基づく学部ごとの教育の質を第3者評価で確認する新たな評価案を示しました。