
医療に欠かせない職種でありながら、どこか影が薄いと言われてしまうこともある、薬剤師という哀しき存在……。「あるある話」を通して、もっと知ってください。私たち薬剤師のこと!
薬剤師は覚えることがたくさんあり過ぎて…【薬剤師のあるあるシーン#21】

医学や薬学は、日進月歩の世界です。目覚ましいスピードで研究が進み、今まで分からなかった病気の発症機序や新しい治療法が解明され、それに伴って新薬も開発される……。こうした状況に的確に対応できるよう、医師は内科や整形外科といった多くの専門分野に分かれて仕事をしています。
一方で、私たち薬剤師はジェネラリストとしての役割を求められており、医療全般を広く把握していることに大きな意味があると言われています。その強みが発揮されるのは、例えば災害が起こってカルテが確認できない時です。「情報は患者さんが持っている薬のみ」といった状況で疾患や症状を推測し、適切に対応できるのは薬剤師ならではのスキルでしょう。
ただ、「医療全般を把握」と言っても、専門医が必要とされるほど幅広い世界なのですから、簡単なことではありません。自分の苦手分野をなかなか克服しきれず、苦労している薬剤師も多いのではないかと想像しています。比較的よく耳にする苦手分野の一つが漢方です。大学時代には深く習わないことが多いため、社会に出てから自分で地道に勉強していくしかありません。
正直なところ、私もがんの薬については少し苦手意識を持っています。一般病院に長く勤務していたので、がんの患者さんの処方に接した経験が少ないことが大きな理由です。勉強量が足りないということですね。
医療の進歩をキャッチアップするため、広大な知識の海の中で、今日も薬剤師たちは必死に奮闘しています。

東北大学薬学部卒業後、ドラッグストアや精神科病院、一般病院に勤務。現在はライターとして医療系編集プロダクション・ナレッジリングのメンバー。専門知識を一般の方に分かりやすく伝える、薬剤師をはじめ働く人を支えることを念頭に、医療関連のコラムや解説記事、取材記事の制作に携わっている。
ウェブサイト:https://www.knowledge-ring.jp/





