競技者の薬相談体制強化 ~ 県スポーツ協会と連携推進 兵庫県薬剤師会
兵庫県薬剤師会は、兵庫県スポーツ協会との連携を深め、スポーツファーマシストによる相談体制の強化に取り組んでいる。指導者や競技者を対象にしたアンチ・ドーピングに関する講習会や相談の機会を増やすほか、地域のスポーツ団体などが薬剤師の派遣を依頼できる窓口を、今年度中にホームページに設ける計画だ。
県内には約430人のスポーツファーマシストがおり、兵庫県薬の担当部会には約40人が所属する。兵庫県薬の役員2人が県スポーツ協会のスポーツ医・科学委員会に加わって定期的に協議するなど、連携を強めてきた。
こうした連携のもと、スポーツファーマシストが指導者や競技者向けに講習や相談対応を行う機会は、昨年度の1回から今年度は3回に増えた。今年5月末には指導者約70人を対象に、市販薬による「うっかりドーピング」を防ぐ講習会を開催。6月には強化選手が集まる場に相談ブースを設けた。8月末の国民スポーツ大会の選手団結団式では同様の講習に加え、ロビーに男女別の相談ブースを設置して対応した。
6日に神戸市で開いた記者懇談会で兵庫県薬の吉田太郎副会長は、県スポーツ協会から「強化合宿にも来てほしいという声があり、そうしたニーズに応えられる体制を整えているところ」と語った。来年度は連携がさらに深まる見込みで、担当部会に所属するスポーツファーマシストの増員も検討している。
今後、兵庫県薬のホームページに派遣依頼窓口を設けることで、吉田氏は、地域のスポーツ団体や小規模なチームからも「直接依頼を受けやすくなると考えている」と話した。
活動強化の一環として今春には、スポーツファーマシストが競技者や指導者向けの講習などで用いる共通の教育資材を作成した。講師によって伝える内容に差が出ないようにするためで、講習の質の向上にも取り組んでいる。
若年競技者への支援では、中体連や高体連の顧問教員とのネットワークを構築。うっかりドーピング防止に向けた相談が増えているという。
小玉博一常務理事は、今春に会員のスポーツファーマシストを対象に行ったアンケートでは、61.5%がアスリートから相談を受けた経験があると回答する一方、活動の機会が少なく、十分に活動できていないとの回答もあったと報告。今後、相談を受けやすい環境の整備を進めて、将来は「各競技団体にスポーツファーマシストを配置し、薬の相談やアンチ・ドーピングに関われるようにすることが目標」と語った。
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出典:薬事日報



薬+読 編集部からのコメント
兵庫県薬剤師会は県スポーツ協会との連携を深め、スポーツファーマシストによる相談体制の強化に取り組んでいます。アンチ・ドーピングに関する講習会や相談の機会を増やすほか、地域のスポーツ団体などが薬剤師の派遣を依頼できる窓口の設置も計画中です。