医療

【製薬団体、薬剤師会など】薬業界にもPHP問題直撃 ~ ウェブサイト閲覧不可に

薬+読 編集部からのコメント

ウェブサイトなどで広く使われるプログラミング言語「PHP」の深刻な脆弱性が公表されたことを受け、製薬関連団体のウェブサイトが閲覧できなくなったり、薬剤師会が提供しているシステムの運用が停止するなどの影響が相次ぎました。

ウェブサイトなどで広く使われるプログラミング言語「PHP」の深刻な脆弱性が21日23時に公表されたことを受け、製薬関連団体のウェブサイトが閲覧できなくなったり、薬剤師会が提供しているシステムの運用が停止するなどの影響が相次いだ。各団体はサーバーの一時停止や緊急メンテナンスなどの対応に追われた。

 


 

PHPは、ウェブサイトやウェブサービスの裏側で動作するプログラムで、多くの企業・組織のシステムで利用されている。脆弱性が公表されると、短時間のうちに悪用される可能性がある。

 

内閣官房国家サイバー統括室は9日、ウェブシステムの脆弱性の悪用やサプライチェーンを通じた侵害などにより、個人情報を含むデータが窃取される事案を複数確認したとして対策を呼びかけていた。

 

21日23時にはPHPに関する深刻な脆弱性と、それに対応する修正版(セキュリティアップデート)が公表されたことを受け、「当該脆弱性への適切な対応がなされない場合、短時間でウェブサイト等への不正アクセスが生じることが懸念される」と改めて注意喚起し、脆弱性への適切な対応を求めた。

 

これを受け、高市早苗首相は21日に自身のXアカウントで修正パッチをできるだけ早く適用するよう呼びかけ、上野賢一郎厚生労働相も23日の閣議後会見で「厚労省から関連法人等に向けて修正プログラムの適用など必要な指示を行っている」と説明した。

 

製薬関連団体でも影響が広がっている。日本製薬団体連合会は23日、経済産業省からの対応依頼を加盟団体に周知。また、23日17時現在、東京医薬品工業協会や関西医薬品協会などでホームページが閲覧できない状態が続いている。

 

くすりの適正使用協議会(RAD-AR)は22日17時から緊急サーバーメンテナンスを実施。「くすりのしおり」「くすりの適正使用協議会ホームページ」「くすり教育―担当者のための教材サイト」のサーバーを停止した。

 

薬剤師会でも対応を迫られている。日本薬剤師会は生涯学習支援システム「JPALS」と健康サポート薬局e-ラーニング研修システムの緊急メンテナンスを実施。22日16時に両システムの運用を一旦再開したと発表したが、同18時からシステムの安全性を確認するため、再度メンテナンスを実施することになった。

 

神奈川県薬剤師会も会員向けメールマガジンの配信や会員管理システムからの情報発信を停止した。長津雅則会長は22日の会見で、「個人情報の漏洩などはないが、お薬教室など地域の方々への情報発信ができないのは非常に困っている」と語った。

 

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出典:薬事日報

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