


Q188 病院の研修会に参加するときのマナー

Q188 病院の研修会に参加するときのマナー




一般的なビジネスマナーを押さえておけば、決して難しく考える必要はありません
しかし、地域の研修会に参加する際のマナーは、基本的なビジネスマナーに準ずるため、決して難しく考える必要はありません。ポイントと注意点をまとめてみます。

1. 身だしなみ
薬局業務中の身だしなみと同じように、清潔感のある服装を心がけましょう。基本的には黒・紺・グレーなどの落ち着いた色の服装を選ぶのが無難です。派手な髪型やメイクは避け、過度な香水やネイルも控えます。
2. 言葉遣い
すべての参加者に対して敬意を持って、丁寧な言葉遣いを心がけます。周囲への気遣いを忘れず、顔見知りの人がいたとしても、参加者が集っている場では友達に話しかけるようなくだけた話し方は控えましょう。
3. 挨拶
笑顔で明るく挨拶しましょう。グループワークなどをおこなう場合、同じグループの人たちに自分から積極的に挨拶して、「●●薬局の○○と申します、よろしくお願いします」などと簡単な自己紹介をすると、その後のコミュニケーションがスムーズに進みます。
4. 笑顔
研修中、参加者やスタッフと接するときは笑顔を意識しましょう。研修後、協働する機会があるかもしれません。「あの人に相談してみよう」と思ってもらえるように、好印象をもたらす姿勢・態度を身につけたいものです。
初めてか否かにかかわらず、多職種が集まる研修などで発言するのは勇気が要るものです。しかし、地域の中で薬剤師が活動する機会はこれからさらに増えていくことが予想できます。多職種が集まる場で積極的にコミュニケーションをおこなうことは、信頼関係を築くきっかけになります。地域の医療者が薬剤師に相談したいと思ったとき、「あの研修会のときの薬剤師に相談してみよう」と思い出してもらえるように、多職種とのコミュニケーションの機会として有効活用してほしいと思います。
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薬剤師の接遇マナー・テクニック Q183 薬剤師として介護施設を訪問するときのマナー
オンライン研修でも気配りとマナーが大切です

1. 時間厳守
開始時間に遅れないよう通信環境を整え、ビデオ・マイクの「ON・OFF」を確認し、画面の背景や周囲の雑音も考慮しましょう。
2. 名前の表示
地域医療に携わる方々が参加する研修会であれば、自分の名前を正しく表示するのがマナーです。プライベートで参加する場合と異なり、ニックネームなどによる表示は控えましょう。
3. 服装
基本的には、リアルの研修と同様の服装が望ましいでしょう。業務終了後の研修会に自宅から参加する場合も、部屋着やパジャマのようなリラックスした服装は控え、オフィシャルな服装を心がけましょう。
4. 表情・姿勢
ビデオONで参加する場合、顔から肩くらいまでが画面に映ります。無表情・無反応では怖い印象を与えてしまいかねませんので、適宜うなずきを入れ、やさしい表情や笑顔を意識して話を聞きましょう。
5. 発言
オンライン形式の場合、普段より声が聞き取りにくい状態になるため、はっきりと丁寧に一語一語を発音しましょう。普段より少し高めの発声を心がけると、参加者に聞こえやすくなります。
オンライン形式の研修会が増えていますが、通信機器やビデオ通話ツールを使い慣れていないと、マナーを知らずに参加者に迷惑をかけてしまうかもしれません。不慣れな場合はあらかじめテストしておくなど、事前準備を怠らず、研修会に気持ちよく参加できるよう注意しましょう。



株式会社スマイル・ガーデン代表取締役。
薬剤師として総合病院薬剤部、漢方調剤薬局、調剤薬局で20年以上にわたり調剤、患者応対を経験。管理薬剤師として社員の人材育成に注力する。
現在は医療現場経験を活かし、医療接遇コミュニケーションコンサルタントとして活躍中。
マイナビ薬剤師・連載コラムが書籍化された、
「患者さん対応のプロをめざす! 『選ばれる薬剤師』の接遇・マナー」が
2017年7月19日 同文舘出版より発売。
株式会社スマイル・ガーデン : https://smile-garden.jp/
ブログ「いつもワクワク Always Smiling!」: https://smilegrdn.exblog.jp/


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