薬剤師のお悩みQ&A 更新日:2015.01.16公開日:2014.09.08 薬剤師のお悩みQ&A

第4回 宇多川久美子 先生

20余年の薬剤師としての臨床経験から、薬の有益性を知る一方で、薬がもつ好ましくない面も熟知する宇多川先生は、食べ方や歩き方を少し変えるだけで「薬を飲まない」あるいは「薬を減らす」身体をつくることが可能だといいます。
「薬を飲まない薬剤師」として、運動療法と食事療法の大切さを伝えるための活動を続けている宇多川先生に、患者さんの健康増進に役立つ食事と運動のアドバイス法についてうかがいました。

Q
生活習慣の改善が必要と思われる患者さん。投薬の合間の短い時間で指導ができ、なおかつ狭い薬局の待合室でも患者さんに説明できるような、運動についてのワンポイントアドバイスがあったら教えてください。

「生活習慣改善のために運動をしてみませんか」。
そう患者さんに切り出すと、働き盛りの世代や、子育てなどに忙しい方からは「忙しくてまとまった時間をとれなくて…」、お年寄りからは「もう年だから動くのはしんどいし、転んだりしたら大変だし…」という声が聞かれます。ところが、まとまった時間がとれなくても、ジムや運動教室に通わなくても、家でテレビを見ながら、あるいは通勤中やデスクワークをしながらでもできるエクササイズがあります。それは、「つま先上げ」。かかとを地面につけたまま、つま先を上げるというだけの簡単な動作です。つま先を上げてみると、ふくらはぎにぐっと力が入り、痛気持ち良いような刺激を感じませんか? これは、ふくらはぎの筋肉に刺激が与えられているためです。

 

ふくらはぎは、心臓から送り出された血液を、重力に逆らって心臓に押し戻す「第二の心臓」と言われるポンプの役割をしています。
毎日のちょっとした空き時間を利用して、つま先上げをし、第二の心臓であるふくらはぎの筋肉を鍛えると、まず、足のむくみ解消につながります。それだけではなく、お年寄りにみられる、地面からあまり足を上げずに歩く“すり足”の改善につながり、転倒防止にも役立ちます。

 

このように、つま先上げは若い女性からお年寄りまで幅広い年齢の方に応用が利くエクササイズです。しかも、座ったまま投薬をする患者さんにもその場で教えることができます。一緒にその場で体を動かすと、筋肉に刺激が与えられていることを実感しやすく、その実感が、その後のエクササイズ継続へと結びついていきます。ぜひ、投薬のときに患者さんと一緒に体を動かしながら、ワンポイントアドバイスとして伝えてみてください。

「生活習慣改善のために運動をしてみませんか」。
そう患者さんに切り出すと、働き盛りの世代や、子育てなどに忙しい方からは「忙しくてまとまった時間をとれなくて…」、お年寄りからは「もう年だから動くのはしんどいし、転んだりしたら大変だし…」という声が聞かれます。ところが、まとまった時間がとれなくても、ジムや運動教室に通わなくても、家でテレビを見ながら、あるいは通勤中やデスクワークをしながらでもできるエクササイズがあります。それは、「つま先上げ」。かかとを地面につけたまま、つま先を上げるというだけの簡単な動作です。つま先を上げてみると、ふくらはぎにぐっと力が入り、痛気持ち良いような刺激を感じませんか? これは、ふくらはぎの筋肉に刺激が与えられているためです。

 

ふくらはぎは、心臓から送り出された血液を、重力に逆らって心臓に押し戻す「第二の心臓」と言われるポンプの役割をしています。
毎日のちょっとした空き時間を利用して、つま先上げをし、第二の心臓であるふくらはぎの筋肉を鍛えると、まず、足のむくみ解消につながります。それだけではなく、お年寄りにみられる、地面からあまり足を上げずに歩く“すり足”の改善につながり、転倒防止にも役立ちます。

 

このように、つま先上げは若い女性からお年寄りまで幅広い年齢の方に応用が利くエクササイズです。しかも、座ったまま投薬をする患者さんにもその場で教えることができます。一緒にその場で体を動かすと、筋肉に刺激が与えられていることを実感しやすく、その実感が、その後のエクササイズ継続へと結びついていきます。ぜひ、投薬のときに患者さんと一緒に体を動かしながら、ワンポイントアドバイスとして伝えてみてください。

宇多川久美子先生プロフィール
宇多川久美子先生プロフィール
薬剤師。栄養学博士(米AHCN大学)。ボディトレーナー。一般社団法人国際感食協会代表理事。有限会社ユアケー代表取締役。ハッピーウォーク主宰。NPO法人統合医学健康増進会常務理事。
著書に「薬剤師は薬を飲まない」「薬が病気をつくる ~薬に頼らずに健康で長生きする方法」などがある。
一般社団法人国際感食協会
http://www.kanshoku-kyoukai.com/kanshoku.html/