実際にあった! 薬剤師あるある体験談 公開日:2025.07.17 実際にあった! 薬剤師あるある体験談

 

医療に欠かせない職種でありながら、どこか影が薄いと言われてしまうこともある、薬剤師という哀しき存在……。「あるある話」を通して、もっと知ってください。私たち薬剤師のこと!

 

薬剤師は大学卒業後も「単位」に悩まされる?【薬剤師のあるあるシーン#11】

 

薬剤師は大学卒業後も「単位」に悩まされる?薬剤師のあるある

イラスト/浅水シマ

 

学生時代を思い出し、少し切ない気持ちになることも……

 

「あと○単位取らないと進級できない」「必修の生物の単位は取れるだろうか」――。

 

学生時代、取得単位数とにらめっこし、ため息をついた経験のある方も多いのではないでしょうか。なんとか必要単位を取り終え、国家試験にも無事合格し、これでようやく「単位」という言葉のプレッシャーから解放される……と思いきや、一部の薬剤師は就職後もこの言葉と付き合い続けることになります。

 

そう、「認定薬剤師制度」が設けられているからです。薬剤師になってからも専門性の維持・向上に努めることを後押しする制度だと言えるでしょう。たいていの認定薬剤師資格は3~5年ごとに更新が必要で、そのためには研修会への参加やeラーニングの受講などを行って、決められた数の「単位」を取得し続けなければなりません。

 

カレンダーを見ながら、「あと何単位、いつまでに取れば……」と頭を悩ませる姿は、まるで学生時代を彷彿とさせます。休日を研修会参加のために使うことも珍しくありません。

 

もちろん、私たち薬剤師は、患者さんによりよい医療を提供するため「生涯にわたって勉強が必要な仕事」であることは誰もが理解し、誇りを持って取り組んでいます。しかし、社会人になってもなお「単位」に追われる日々に、ふと学生の頃を思い出して、ちょっぴり切ない気持ちになるのも「薬剤師あるある」ではないでしょうか。

患者さんへの対応から
実務に役立つ知識まで
すべて無料で視聴可能!
\薬剤師のスキルアップにおすすめ/
藤野紗衣さんのプロフィール画像
執筆/藤野紗衣(ふじの さえ)

東北大学薬学部卒業後、ドラッグストアや精神科病院、一般病院に勤務。現在はライターとして医療系編集プロダクション・ナレッジリングのメンバー。専門知識を一般の方に分かりやすく伝える、薬剤師をはじめ働く人を支えることを念頭に、医療関連のコラムや解説記事、取材記事の制作に携わっている。
ウェブサイト:https://www.knowledge-ring.jp/