「麻薬」1物品、「指定薬物」9物品‐ネット試買試験結果発表
東京都は15日、インターネット試買した物品の中で、1物品から「麻薬及び向精神薬取締法」で規定されている「麻薬」が、9物品から薬機法で規定されている「指定薬物」を検出したと発表した。都では、販売元に対してこれら物品の販売中止を指示した。また、その危険性を都民に広く注意すると共に、これら物品を所持している者に対して、違法であることを警告し、任意提出を促した。
「麻薬」が検出されたのは、「SUPER SNAKE BLACK」(性状は植物片)で、検出違反成分は5F-QUPIC。この成分は、合成カンナビノイドの一種で、大麻に含まれるテトラヒドロカンナビノールと類似の作用を有する可能性がある。
「指定薬物」が検出された物品(性状)と検出成分は次の通り。
▽MP スーパーレモンヘイズXTC TROPCAL ソリッド状(植物片)=FDU-PB-22、Diphenidine
▽MP HOT STUFF(ホットスタッフ)ソリッド状(植物片)=FDU-PB-22、Diphenidine
▽MP スピードラッシュ3(粉末)=α-PHP
▽MP PANDORA(パンドラ)ソリッド状(植物片)=FUB-PA-22
▽MP スピードアイス3(粉末)=2-FPM、α-PHP
▽MP Reserch chemical(粉末)=3-FPM
▽MP クリスタルアッパー(液体)=3-FPM、α-PHP
▽MP クリスタルスピード(液体)=3-FMP
▽MP スピードラッシュ2(粉末)=3-FMP
なお、これら物品は、製造、輸入、販売はもとより、「所持、譲り受け、使用」も厳しく規制されている。
出典:薬事日報
薬+読 編集部からのコメント
東京都がネットで試買した「SUPER SNAKE BLACK」(性状は植物片)から「麻薬」が検出されました。これは、大麻に含まれる成分と類似の作用がある可能性が。また、他9品から「指定薬物」を検出し、成分が報告されました。