抗癌剤AGで市場に攻勢‐イレッサなど4製品で
第一三共子会社でジェネリック医薬品(GE薬)を手掛ける「第一三共エスファ」は、国内で癌領域のオーソライズド・ジェネリック(AG)事業の強化に乗り出す。第一三共がグループ全体で癌領域を強化する中、アストラゼネカ(AZ)日本法人が販売するチロシンキナーゼ阻害剤「イレッサ錠」(一般名:ゲフェチニブ)のAGについて国内承認を取得。現在申請中の製品を含め、四つの製品でAG化を目指す。
同社では、従来からAG事業を強化しているが、医療関係者のAGの認知度向上と共に、抗癌剤AGに対する医療ニーズが高まっていると認識しており、今回の事業展開に踏み切った形だ。また、第一三共グループとしても癌領域へ資源を集中させており、AG事業についてもその一環となっている。
イレッサに加え、前立腺癌治療剤「カソデックス錠・同OD錠」、乳癌治療剤「ノルバデックス錠」、閉経後乳癌治療剤「アリミデックス錠」のAGの事業化についても、AZと合意し、第一三共エスファがAGとして現在国内申請している。イレッサ以外の3剤については、既に他社から後発品が販売されている。
出典:薬事日報
薬+読 編集部からのコメント
第一三共エスファは、国内で癌領域のオーソライズド・ジェネリック(AG)事業を強化。アストラゼネカ日本法人が販売する「イレッサ錠」のAGについて国内承認を取得しました。
同社は「イレッサ」に加え、前立腺癌治療剤「カソデックス錠・同OD錠」、乳癌治療剤「ノルバデックス錠」などについても国内申請をしています。