医療

インフルエンザワクチンを含む10ワクチン接種を継続~厚科審合同会議

薬+読 編集部からのコメント

ワクチンに対してネガティブな先入観をもち、接種を控える患者さんも少なくありません。この度、厚生科学審議会により、乾燥弱毒生麻疹風疹混合ワクチン(NR)をはじめとする10種類のワクチンの安全性に問題がないとの評価がされました。同審議会では死亡症例のあったインフルエンザワクチンを含む全ワクチンについて、副反応の頻度は高くなく安全性に重大な懸念がないとしています。過度にワクチン接種を恐れる必要がないことを患者さんへお伝えするなど、健康相談の場面で役立てましょう。

厚生科学審議会の合同会議はこのほど、乾燥弱毒生麻疹風疹混合ワクチン(MR)や23価肺炎球菌ワクチンなど10種類のワクチンについて安全性を評価。いずれのワクチンも安全性に問題はないとして、接種を継続することを決めた。

 

評価対象となったワクチンは、▽乾燥弱毒生麻疹風疹混合ワクチン(MR)▽乾燥弱毒生麻疹ワクチン▽乾燥弱毒生風疹ワクチン▽乾燥弱毒生おたふくかぜワクチン▽乾燥弱毒生水痘ワクチン▽乾燥組織培養不活化A型肝炎ワクチン▽23価肺炎球菌ワクチン▽インフルエンザワクチン▽HPVワクチン(サーバリックス)▽HPVワクチン(ガーダシル)――の10種類。インフルエンザワクチンについては昨年10月から12月末まで、その他9種類のワクチンでは昨年9月から12月末までに収集した副反応の頻度や症状が報告された。

これらワクチンのうち、23価肺炎球菌ワクチンで5件、インフルエンザワクチンで3件の死亡症例が確認された。ただ、23価肺炎球菌ワクチンの死亡症例については、いずれも「情報不足のため、ワクチン接種との因果関係は評価できない」とした。

 

インフルエンザワクチンの死亡症例に関しても同様に、ワクチン接種との因果関係は評価できない、「不明」「調査中」としている。

報告内容を踏まえ、全ワクチンで副反応の頻度は高くなく、安全性に重大な懸念がないとして、接種の継続を決めた。

 

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出典:薬事日報

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