1月の調剤費は約4%増‐後発品数量シェア71.9%に
厚生労働省は、今年1月の調剤医療費(電算処理分)の動向を発表した。それによると、調剤費は前年同期比3.9%増の6275億円、処方箋1枚当たり調剤医療費は横ばいの9001円だった。後発品の数量シェアは71.9%と引き続き伸びた。
1月の調剤医療費の内訳を見ると、技術料が4.9%増の1589億円、薬剤料が3.5%増の4676億円となった。薬剤料のうち後発品薬剤料は19.7%増の859億円だった。
薬剤料の多くを占める内服薬の処方箋1枚当たり薬剤料は、1.3%減の5382円、処方箋1枚当たりの薬剤種類数は2.85種類、投薬日数は22.5日、1種類数1日当たり薬剤料は84円となった。
薬剤料の多くを占める内服薬は、91億円増の3752億円。薬効分類別で総額が最も高い循環器官用薬が41億円減の755億円となった。伸び幅が最も高かったのは、中枢神経系用薬の36億円で、総額は654億円となった。
処方箋1枚当たりの調剤医療費を都道府県別に見ると、最も高かったのは北海道の1万0855円で、最も低かったのは佐賀県の7657円だった。また、伸び率が最も高かったのは愛媛県の3.4%、最も低かったのは滋賀県でマイナス2.0%となっている。
後発品薬剤料から後発品の割合を見たところ、数量ベースで71.9%と昨年12月に比べて1ポイント上昇。薬剤料ベースでは18.4%と横ばいとなった。全処方箋枚数のうち、後発品を調剤した処方箋枚数の割合を示す後発品調剤率も72.2%と伸びた。
都道府県別の後発品数量ベースは、沖縄県が82.0%と最も高かった一方、徳島県が63.9%と最も低かった。後発品調剤率についても沖縄県が81.2%と最も高く、山梨県が66.3%と最も低かった。
出典:薬事日報
薬+読 編集部からのコメント
厚生労働省が、電算処理された2018年1月の調剤医療費を発表しました。
ジェネリックのシェアは71.9%と伸びました。調剤費は前年同期比3.9%増の6275億円。薬剤料より技術料が伸びていますが、薬剤料の中で伸び率が高かったのは中枢神経系用薬の36億円で、総額は654億円となりました。