薬剤師会

「総合戦略会議」を新設~河上会長「各委員会のアウトカム明確化」

薬+読 編集部からのコメント

8年ぶりの交代劇で京都府薬剤師会の新会長に就任した河上英治氏が、会運営のトップマネジメントの協議機関として「総合戦略会議」を新設。最重要事項として ①医薬品医療機器等法改正への対応 ②健康サポート薬局の推進 ③会館問題の解消 ④会員数増加、収益事業の実施など会運営の健全化に向けた取り組みを協議していく方針です。過去の伝統を引き継ぎつつ、大胆な会運営の見直しに着手します。

京都府薬剤師会の新会長に就任した河上英治氏(写真)は、本紙の取材に対し、今年度から会運営のトップマネジメントの協議機関として、総合的・中長期的視点に立った会務推進の方向性、経営的視点からの資源配分などを議論する「総合戦略会議」を新設したことを明らかにした。各委員会活動内容のチェックも含め3カ月に1回程度開催する計画で、「会議設置によりPDCAサイクルで効率的な会務運用を行いたい」との考えを示した。

 

総合戦略会議には、常務理事会メンバー、各委員会委員長のほか、外部委員として赤池昭紀氏(京都大学名誉教授)が参加する。戦略会議では、最重要事項として四つのプロジェクトを設置。具体的には、▽医薬品医療機器等法改正への対応▽健康サポート薬局の推進▽会館問題の解消(会館敷地の買い取りや転居を含め2年間をメドに方向性決定)▽会員数増加、収益事業の実施など会運営の健全化に向けた取り組み――を協議していく。

 

そのうち、健康サポート薬局は府下の届出が15軒にとどまることから、河上氏は「まずは京都府の保健医療計画で定められた2023年までの50薬局を目標に推進していく」との考えを示す。

 

今年度事業計画は、総合戦略会議を設置し、患者本位のより良い医療の実現に向けた取り組みを展開する。大項目として、▽連携強化▽薬局強化▽病院強化▽薬剤師の見える化▽組織強化――の5項目を設定。連携強化については、地域包括ケアシステムの構築や患者本位の医薬分業に向けた薬薬連携の推進・強化を図る。

 

河上氏は「改正薬機法でも患者の継続的なフォローが盛り込まれている。特に重要な入退院時、外来時情報共有に向け、今年度の府予算を活用しモデル事業を実施していきたい」と話す。

 

薬局強化に向けては、患者のための薬局ビジョンの実現に向けた「かかりつけ薬局・健康サポート薬局」の推進・強化を進めていく。病院強化では、タスクシフティングの推進、入退院支援や周術期業務の強化と薬剤師の確保・地域偏在への対応を進める。

 

薬剤師の見える化については、公益性の高い事業への積極的関与を通じて推進、そして災害時の支援対策の構築と運用に取り組む。「京都府薬には20の地域薬剤師会があるが、温度差もある。執行部として活性化支援も行いたい」としている。

 

組織強化では、質の高い医療の実現を目指した組織強化や情報活動に取り組む。「病薬と統合しているが、病院だけではなく、薬局も並行して勤務薬剤師の会員が増加している。薬剤師会への加入メリットを感じられるようなことに取り組みたい」とし、薬局店頭での支払いのキャッシュレス化も視野に入れる。

 

河上氏は、総合戦略会議の設置により、「それぞれの項目について、どの委員会が責任を持って取り組むかを紐付けしたことが特徴」と強調。各委員会活動のチェックを行い、アウトカムを明確化し、総合戦略会議でフォローしていく考えである。

 

また、情報出版委員会と広報企画実行委員会を統合し、広報・出版委員会を設置するほか、委員会の名称を分かりやすい名称への見直しも行う。

 

京都府薬の会長交代は8年ぶり。これまでの伝統を引き継ぎながらも、大胆な会運営の見直しに着手した。今年度から役員・事務局体制の見直しも進め、常務理事を2人から5人に増員。また女性理事も4人から7人に増やすなど積極的に登用。事務局職員の底上げに向けたスキルアップ研修受講を必須化した。

 

河上氏は、「薬剤師会が果たすべき機能をさらに向上させていきたい。会長としてどういう機能を果たせば国民のためになり、それぞれの薬局が営んでいけるのか、できるだけ分かりやすく示していきたい。府薬会員薬局の生き残りに向けた道しるべ的な役割を果たしたい」と展望している。

 

 

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出典:薬事日報

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